長女の潜在意識の形成は、きょうだいの性別によってまた違うものになる長女の潜在意識の形成は、きょうだいの性別によってまた違うものになる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

子どもの才能や考え方に、生まれ順(きょうだい順位)が非常に強く影響していることをご存じでしょうか。特に長女(第1子)の場合、下のきょうだいが弟か妹かによって、その後の潜在意識の形成と才能の伸び方が大きく変わってきます。新刊『子どもの心に「自信のタネ」をまく方法』(青春出版社刊)から、のべ1万人の幼少期のトラウマを癒やしてきた筆者が、その経験から、長女の持つ特権と課題に焦点を当て、その秘められた可能性を最大限に引き出すための「潜在意識子育て」のヒントをご紹介します。

長女の持つ特権と潜在意識の傾向

 第1子は、親にとって初めての育児の対象であるため、親の手と愛情を独占する期間があります。そのため、長女(第1子)には、「親に従おう」「親の期待に応えたい」という気持ちが強く根づきやすいという特徴があります。基本的には素直で実直に頑張るタイプが多く、家族や親を大切にする意識も強いでしょう。

 しかし、弟や妹が生まれると、自分に注がれていた関心が急に奪われたように感じ、心に傷を負うことがあります。この「関心を奪われた感覚」が強いと、その後の育児が難しく感じられるケースも出てきます。長女にとって大切なのは、努力が報われ、人から認められることです。また、心の奥底では「みんなの役に立ちたい」と本気で思っている、とても優しい存在です。

 この長女の潜在意識の形成は、きょうだいの性別によってまた違うものになります。