食い違う「愛のかたち」
何をゴールに置くかが大事
ここで紹介したいのが、『愛を伝える5つの方法』(ゲーリー・チャップマン/いのちのことば社)という本。同書によると、私たちがパートナーからの愛情を感じるときには、5つのルートがあるのだそうです。挙げてみますね。
・肯定的な言葉(愛情や感謝をことばにする)
・クオリティー・タイム(充実した時間)
・贈り物
・サービス行為(愛情を行動で示す。家事・育児など)
・身体的なタッチ(スキンシップ)
セックスレスの悩みは、この「身体的なタッチ」の不足に含まれるでしょう。
実際、多くの人にとって、ゴールはセックスすることではなく「愛を感じること」だと思います。愛されると感じるし、満たされるからセックスをしたいんですよね。でも、もしかしたら、相手はあなたがセックスで愛を感じることにピンと来ていないかもしれません。
人は自分が大事だと思う愛情表現の方法を、相手も大事だと思っていると認識してしまいがち。それが一致しておらず、お互いそれに気づいていないと、関係悪化につながってしまうのです。
このとき大切なのは優先順位。あなたは、そしてパートナーは、なにをいちばん大事にしているでしょうか?
たとえば家事・育児をすることで愛情を表現している夫と、身体的な触れ合いをいちばんに求める妻だと、女性側は「ちっとも愛されていない」という感覚に陥るでしょう。男性側は「こんなに愛しているのに、なにが不満なんだ!」となってしまう。悲しいかな、「愛のかたち」が食い違っているわけです。
愛を伝える手段は人それぞれちがいます。セックスレスの場合、先の「身体的なタッチ」の優先度が食いちがっている可能性が高いですよね。この5つの要素を挙げながら、「私にとってスキンシップはとても大切なんだ」と共有してみるといいかもしれません。
そして大切なのは、絶対に責めないこと。最初は、レスそのものではなく「私たちの関係」について話してみましょう。「セックスをする」をゴールに置かず、どういう関係性でありたいかを示し、「そのためには自分はセックスが大切なんだ」という順番で話すわけです。
本心ではセックスを求めていてもいいんですよ。ただ、「最終的なゴールはセックスすることじゃないかもしれないけどね」という姿勢で話すと男性は安心します。セックスレスであっても大切な存在であることは変わらない、ということが伝わればシャッターを下ろさずに向き合おうとするでしょう。
ゴールはセックスではなく
お互いに愛を感じること
『「幸せそう」にならなくて大丈夫』(精神科医さわ、光文社)
レスであっても、反対に「男性の性欲が強すぎる」場合でも、性に対する望みが不一致なのはほんとうにつらいことです。
けれど、夫婦といえど性に対するスタンスもちがって当たり前だし、タイミングもありますし、欲望がズレるのは仕方ないことです。体を求められないから女として魅力がないわけではないし、セックスに応えられないからダメな妻というわけでもありません。
相手の愛のかたちを知って、対話する。ゴールはセックスすることではなく、お互いに愛を感じること。それを忘れないでください。
まずは、「ずっと愛し合っていきたいよね」という気持ちを確かめるところから積み上げていきましょう。







