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学校生活を振り返ると、「みんな同じように」「ちゃんとそろえて」と求められた記憶がある人は多いだろう。公認心理師の川上康則氏は、そうした空気が子どもだけでなく、教師自身をも苦しめていると指摘する。これからの教室に必要なものとは何か。※本稿は、川上康則『教師の流儀2 「教師であり続ける」が難しい時代を生きる』(エンパワメント研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
いまや子どもたちの「違い」は
障害の有無だけではない
「インクルーシブ」はもともと障害分野から生まれた言葉です。そのせいか「インクルーシブ教育」というと、「障害のある子どもが障害のない子どもと同じ場で学ぶ」ことのみが強調されやすいようです。
しかし、ユネスコの「インクルージョンのためのガイドライン」(2005年)では、インクルーシブとは障害の有無に限定されるものではなく、学校に通う子どもたちはそもそも多様であることを前提とすべきであり、それに基づいて既存の学校教育のシステムを改めていくことの重要性が示されています。
たしかに、これだけ家庭の在り方や子育ての価値観が多様化し、子どもたちの興味や関心事が一人一人大きく異なっている状況の中で、学校や教室だけが「みんな同じ」を志向し続けるのは、もはや「無理ゲー(解決したり実行したりするのが無理だと想定されるほど、難易度が高いことの俗語)」の状態なのかもしれません。学校の教育システムをインクルーシブな方向へと改めていくのは、必然的な流れだと言えます。
インクルーシブな学級は
作ろうとしなければ作れない
ここからは、インクルーシブな学級のつくり方について具体的に整理します。







