日常のなかで、「適応力」は育つ。
「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「適応力がある子ども」の親が教えていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

外のトイレの難しさ

「あのさ、外のトイレだとどうやって使えばいいかわからなくなっちゃうんだよね」

6歳のお子さんがいるママさんが、お子さんからこう言われたそうだ。

話を聞くと、お子さんが一人でトイレの個室に入る機会が最近増えたそうだ。

だが、実際に一人で使ってみると、家のトイレとは勝手が違う。

流すボタンの場所が違う。自動で流れるところもある。鍵の形もさまざまだ。

「どこを押せばいいんだろう」
「ちゃんと流れたかな」
「誰か待っていたらどうしよう」

そんな不安が重なると、急に自信がなくなってしまう。

そのお母さんは最初、「家でできているんだから大丈夫でしょ」と思っていたそうだ。

でも、よく考えてみれば、子どもにとって外のトイレは初めてのことだらけである。

私たち大人も、初めて入るお店や初めて使う機械では戸惑うことがある。
子どもならなおさらだ。

すべてのトイレの使い方を事前に教えることはできない。
だが、トイレを使うときの基本的な流れや確認するポイントは、繰り返し教えておきたい。
そうした土台があれば、初めてのトイレでも自分で考えながら対応できるようになるからだ。

基本をまずは練習しよう

小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを学べる本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「トイレをひとりでつかってみよう」という項目がある。

「適応力がある子ども」の親が教えていること・ベスト1『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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① トイレの ふたを あけよう。
② パンツを おろして、 べんざに すわって うんちを しよう。
③ トイレットペーパーで おしりを ふこう。
④ ふたを しめたら レバーを おしえて、 みずを ながそう。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

外のトイレに入るたびに、「このトイレはどう使うんだろう」と戸惑うことはある。

でも、そのたびに親が教えてあげることはできない。

だからこそ大切なのは、個別のやり方を覚えることではなく、トイレを使うときの基本的な流れや確認するポイントを身につけておくことだ。

「まず鍵を閉める」「使ったあとは流す」「困ったら周りの表示を見てみる」。

そうした基本が身についていれば、初めてのトイレでも自分で考えながら対応できるようになる。

適応力がある子どもとは、最初から何でも知っている子ではない。
知っていることを土台にして、初めての環境でも自分なりに考え、行動できる子なのである。