この「こまめな店内調理」と「ボリューム感のある即食売り場」の両立は、オリジンの大きな強みである。特に直営主体の運営体制は、売り場づくりや製造オペレーションの統一を容易にしている。
他社チェーンがツーオーダー中心のビジネスモデルを維持するなか、オリジンは「並んでいる商品をすぐ購入できる利便性」と「店内調理による鮮度感」を両立させることで、現代の即食需要を取り込んでいるのである。
中央の平台にぎっしりと陳列されたおにぎり、フライ商品(筆者撮影)
独自のポジションを確立したオリジン東秀
オリジン東秀は、「コンビニ」「弁当専門店」「スーパー」「ドラッグストア」のいずれとも異なる立ち位置を築いている。
2024年9月からは全店でモバイルオーダーを導入し、従来のツーオーダー型が抱えていた待ち時間の課題にも対応した。さらに今後は自社加工センターの稼働によって内製化を進めるなど、次の成長に向けた投資も続けている。
昭和の時代に成功したツーオーダーモデルが転換点を迎えるなか、オリジンは量り売りからパック販売へ、さらに「出来立て」と「即食」の両立へと自らの姿を変えてきた。
その結果、コンビニの利便性、スーパーの品ぞろえ、専門店の店内調理という、それぞれの強みを取り込みながら独自のポジションを確立しているのである。
オリジン東秀の成長は、単なる弁当チェーンの成功ではない。時代の変化に合わせてビジネスモデルそのものを組み替えてきたことが生み出した成果と言えるだろう。







