「神奈川県警を名乗る男から、いきなりスマホに電話があったときは、私でさえドキリ!としました。ましてや一般の方が警察から突然電話を受ければ、それだけで大きな心理的ストレスがかかります。さらに、『あなたに容疑がかかっている』と言われれば、冷静さを失うのも無理がありません」
特に現役世代の場合、「もし逮捕されたら会社をクビになってしまう……」「家族に迷惑をかけるわけにはいかない」という不安も大きい。犯人グループは、そうした心理につけ込んで矢継ぎ早に告げる。
「あなたの口座がマネーロンダリングに使われている可能性があります」
「資金を調査するため、一度警察に預けてください」
「容疑が晴れれば、すぐに返金しますよ」
こう説明されると、何も悪いことはしていないという自信のある被害者は、「戻してもらえるなら一刻も早く調べてもらい、疑いを晴らそう」と、ネットバンキングなどを使って大金を振り込んでしまう。
しかし、その後も犯人グループは手を緩めない。毎日のように連絡が続き、長い場合は1~2カ月にわたってやり取りが続く。「朝何時に起きたか報告してください」などと定時連絡を義務付け、生活を支配しながら、送金を要求し続け、預貯金や投資資産などを根こそぎ奪っていくのだ。
実は、この「信用させ、孤立させ、資産を奪う」という構図は、SNS型「投資」詐欺や「ロマンス」詐欺にも共通している。
>>SNS型「投資」詐欺の実態は『LINEを見るとゾッとする…現役世代の資産をむしり取る「投資詐欺」のエゲツないやり口』で詳しく解説しています。
>>SNS型「ロマンス」詐欺の実態は『怪しいサギ電話を一発ブロック!警察庁がオススメする「2つのアプリ」』で詳しく解説しています。
話を聞いた愛知県警察本部生活安全総務課の尾崎昭裕警部(右)と田中真人警部補(左)








