3.ストーリーを超えて、相手と関わる
「~は私のことを思いやるべきだ」というストーリーが浮かんでこないとしたら、あなたはその人の前で、どういう状態になるでしょうか。相手のことがどう見えるでしょうか? 自分のことを思いやるべきだというストーリーを信じていると、その人のことも自分のことも、思いやることができなくなります。相手がこういう人だ、と決めつける度に、自分自身がまさにそういう人になってしまうのです。
私たちは相手に対し、さまざまなストーリーをかぶせます。私たちが出会っているのは、相手そのものではなく、相手についてのストーリーなのです。ワークの問いかけは、そうしたストーリーを超えて相手と関わり、相手を愛することを可能にしてくれます。ストーリーを超えた関わりは、自由で豊かな感覚をもたらします。
4.自分以外に自分を傷つけることはできない
ケイティは、次のように語っています。
傷ついた感じや何らかの不快感というものは、第三者が引き起こすことはできません。自分以外の誰も、自分を傷つけることはできないのです。
傷つくのは、自分が傷ついたというストーリーを信じる時だけです。自分の考えを信じることによって、自分が自分を傷つけているのです。これは実はかなりの朗報です。なぜなら、第三者に自分を傷つけることをやめさせる必要がないからです。自分で自分を傷つけることをやめられるのです。自分の力でできるのです。
ある考えで心が傷つくとしたら、その考えは真実ではないという合図です。