逆にある分野で高い能力を持っていても、「使いにくい人」は組織人としての寿命が短くなるリスクがあります。
現在のような変化の激しい時代では、ある分野で高い能力を持つ人がいきなりAIに置き換えられたり、時代の変化で「旬」の時期があっという間に過ぎたりする可能性があるわけです。
能力が高くても共感力が低いと
会社にとって「使いにくい人」になる
では、使いにくい人とはどういう人か。端的にいえば、「共感力」の低い人です。
組織で仕事をするときは、共感力が必須です。共感力の総体が組織力という側面は大いにあって、共感を作れる人でなければリーダーは務まりません。そこが欠落している人は、いくら能力が高くても組織として使うことは難しい。
たとえばプロジェクトが繁忙のとき、あるいはアクシデントが発生してトラブル対応に追われているようなときに手伝えることがあり、特別な用事もないのに「自分の仕事が終わったから」といって定時で帰ってしまう。こういう人は、共感力が低いと見られやすい。
もちろん定時に帰ってはいけない、という話ではありません。全員が効率よく仕事を終えて、定時で帰宅できるのが理想です。しかし、仕事では緊急事態が発生することもあるし、プロジェクトでは暗闇の中をメンバー全員で手探りで進まなければならない局面もあります。
そうした場面で必要とされるのは「自分の成果だけを出して定時で帰る優秀な人」よりも、「周囲と一緒に踏ん張れる凡人」のほうでしょう。
ただし、大前提としてここでいう凡人とは一般的な水準を指すもので、「凡」が過ぎる人は会社にとって困りものであることも、付け加えておきます。







