ダッシュボード助手席側は日産ルークスと異なるデリカミニのオリジナルデザイン Photo by K.I.
日本の顧客が
スリーダイヤに何を期待しているのか
その理由はとどのつまり、顧客がブランドに対して抱く期待と、商品性のマッチングが良いことに尽きる。
自動車メーカーに限らないが、BtoCビジネスの企業にとって、“らしさ”を保つのは非常に難しいことだ。美術家の故・岡本太郎氏の言葉「流行なんて文字通り流れて行く」のとおり、気まぐれな市場の心理に振り回されるうちに自分の立ち位置を見失うのはよくあることだ。かつて三菱自動車の軽が崩壊していったのも、独自性の喪失が一大要因だった。
しかし今は、軽スーパーハイトワゴンという生活用具でありながら、冒険心をかき立てるようなキャラクターのデリカミニがヒットしている。これは、日本の顧客がスリーダイヤのブランドに何を期待しているのかを再認識するきっかけとなり得る。
三菱自動車は今後も、自社のアイデンティティに関する認識を深化させ、将来に生かせるか――。言ってしまえばデリカミニは、狙って出したというわけではなく、出してみたら思わぬヒット作になったという、ある意味まぐれ当たりの産物だ。
デリカミニのリアビュー。バックドアに「DELICA」のロゴが大書されているのが日産ルークスとの大きな違いのひとつ Photo by Koichiro Imoto







