単に自分が楽をしたくて、主張するのが、「不平」。例えば、「雑用ばかり命じられた」「自分にばかり仕事が集中している」というものです。

 それに対して、この会社や組織を良くしたい、というのが、「意見」。

 メンバーが前向きな意見を言っているときには、リーダーも真正面から聞いてくれます。「たしかにそれは良い考えだ。今会社も少し動きはじめている……」などと応じるかもしれません。

 一方、不平のほうは、「何を言っているんだ」ということになります。やる気のないこの程度の人間なのか、と思われてしまうかもしれません。

 また一所懸命頑張ったのに、結果が出ず、評価されないという不満を持った経験は誰しもあるものでしょう。

 これは、大きな勘違いをしています。なぜなら、「結果は出なかったが、よく頑張った」というのは、本人が言うべき言葉ではなくて、リーダーが言うべき言葉だからです。

もっとも注意が必要なのは
ラッキーパンチが起きたとき

 本人はあくまで結果にこだわらなければいけません。結果が出るまで必死になって頑張らなくてはいけないのです。それでも結果が出なければ、「申し訳ありませんでした。次回は頑張ります」と潔く素直に謝らないといけません。

 こうして初めて、「いや、君はよく頑張ってくれたよ」とリーダーは言ってくれるのです。

 プロセスを見るのは、リーダーの役割。それを自分から主張してはいけません。頑張った、と評価するのもリーダー。結果が出なかったのは、そのやり方が悪かったか、頑張りが足りなかったからなのです。自分で自分を評価すべきではないのです。メンバーもあくまでも結果にこだわらなくてはなりません。

 仕事で最も気をつけなければならないのは、思いがけず、うまくいったときだと思います。いわゆるラッキーパンチです。楽して売れてしまったり、偶然儲かってしまったりしたときが、一番危ない。自分の実力だと過信して仕事をナメてしまうからです。