また、一度値上がりした株式がその直後にさらに値上りすることもあまりない(勢いに乗って短期的に急騰する例もあるが、長続きはしない)。

●「フレーミング効果」に惑わされる

 これは、絵の印象がそれを飾る額縁で違って見えてくるように、説明の仕方次第で人々の反応が変わるというものだ。例えば、「コップに水が半分も入っている」と表現するか、「半分しか入っていない」と表現するかで、印象は異なる。アクティブマネジャーによる四半期報告と、実際の成績を慎重に比較してみるといい。

●身近な情報に感化される

 もっともらしい情報が手元にあると、私たちはその影響を受けてしまう。だが、実際にそれが意味を持つかどうかは別問題だ。それなのに、多くの個人投資家は有名なコメンテーターの話についのせられてしまう。

●間違った直感に頼る

 直感には2種類ある。一つは専門家の豊富な経験に基づく直感。そしてもう一つは経験不足のアマチュアの、思い違いからくる直感だ。前者は正しいことが多く、後者は間違っていることが多い。

 投資家も頻繁に専門知識やスキルのない友人・知人から得た情報を信じてしまう。

●過去の断片的な情報に基づき、思い込みから判断を誤る

●たまたま成功した投資成績を、自分の実力だと思い込む

 本当は実力ではなく、運が良かっただけ。

●「アンカリング効果」に惑わされる

 何かを決断するとき、人は最初に目についた情報に影響されやすい。「株価が買値に戻れば、売るつもりだ」などと考える投資家のように。

 この「アンカリング効果」は特に、お金や投資に関する判断で起きやすい。もちろん、株式市場はあなたのことなど気にも留めていない。

なぜありもしない法則性を
見出した気になってしまうのか

●ありもしない法則性を信じてしまう

 有名なコイン投げの例を紹介しよう。無作為にコインを何度か投げると仮定して、「表」が出るか「裏」が出るか、書き出してみよう。次に、実際にコインを投げたときの結果を記録してみると、どちらが実際に投げた結果なのかは一目瞭然だ。