湯量で日本最大級を誇る草津温泉 Photo by Hiroki Maebayashi
気になる街を深掘りするシリーズで今回、取り上げるのは「草津温泉」。名湯で知られるものの、バブル期をピークに客足は減少し“古くさい田舎の温泉街”といった印象も否めなった。それが今や、若者に人気で春夏のオフシーズンも客足の絶えない温泉街へ変貌を遂げている。“廃虚宿”が建ち並ぶ鬼怒川温泉と比べて明暗を分けた違いを解説する。(ライター 前林広樹)
草津が古くさいイメージ脱却
なぜ若者/オフシーズンでも人気なのか
物価高で食料品・日用品の値上げ、家賃水準も上がり、奨学金の返済を抱える人も多い若者世代に、手軽に行ける国内旅行がいっそう注目されている。今回は、古くさい温泉街のイメージを払拭し、若者から人気を集める群馬県の草津温泉を取り上げたい。
5月中旬、東京・上野からJR特急「草津・四万」→長野原草津口駅からバスを乗り継いで約3時間、草津温泉街を訪ねた。中心部にある観光スポット「湯畑」に向かうと、ゴールデンウィーク明けのオフシーズンにもかかわらず、多くの人で賑わっている。目立つのは日本人の若者グループで、温泉地といえばシニアが多いイメージだっただけに驚いた。
草津温泉といえば街中心にある湯畑が一大観光スポット Photo by H.M.
湯畑周辺は温泉街のオフシーズンにもかかわらず人が多く活気があった Photo by H.M.
若いカップルやグループが多い Photo by H.M.
宿にチェックインして早速、温泉を満喫した。草津は毎分3万2300リットルもの湯量で日本一級を誇る名湯であり、源泉かけ流しの大浴場を備えた宿が多い。1泊1万円程度のリーズナブルな宿が多いのも特徴だ。
サッパリした後、散策に出ると湯畑周辺がライトアップされ、昼以上に賑わっていた。日が暮れ暗くなるほど、湯が力強く流れる様子がライトで立体的に浮かび上がり迫力がある。幻想的で美しい演出は、東京・六本木ヒルズのイルミネーションも担当した照明デザイナーが手掛けたものと聞いて納得した。すごく映える光景なので、みんなスマホで動画や写真を撮っている。
ライトアップは湯けむりが強調され迫力がある Photo by H.M.
日中とは打って変わって幻想的な雰囲気だ Photo by H.M.
湯畑のライトアップをスマホで撮る人で賑わっていた Photo by H.M.







