草津の弱みは?
熱海とは異なる条件
一方で、弱みもある。まず、交通アクセスがあまり良くない。JR特急は定期2往復しかなく、座席の争奪戦になりやすい。土休日や多客期は臨時列車もあるが、鉄道ファンからは「JR東日本の特急車両不足の典型例」と批判されるほどだ。
他に、温泉街まで直通の高速バスもあるが、関越道などの渋滞に巻き込まれやすいのが難点だ。
また、群馬県には水上、伊香保、四万など多くの有名温泉街があり、草津を中心とした周遊効果が期待されている。この5月には、県内35市町村を巡ってスタンプを集める「GUNMA PASSPORT」が、1日1万件も申請される大ヒットとなった。しかし、マイカーがあれば距離的には近くても、なければ周遊しにくい。
高単価が見込める外国人観光客(インバウンド)や、富裕層の獲得にも課題が残る。草津の観光客数のインバウンド比率は5%程度しかない。この点は世界情勢の影響を受けにくい利点でもあるが、ポテンシャルの高い客層を取り逃がしている弱みでもある。JR特急はグリーン車がないのもネックとなっている。
この他、インフラの老朽化や人手不足も深刻だという。若者の集客で成功!と喜んでばかりもいられない。
古くからある温泉街が若者を取り込むことで復活した事例は、静岡県の熱海温泉がよく知られている。ただし、熱海は交通の便がとても良く、海水浴ができるのも強みだ。熱海とはまた違った条件で成功したのが、草津と言えるだろう。地方の温泉街・観光地が元気を取り戻すヒントになりそうだ。
参考文献
『草津温泉は「若者の旅行先」に定着か、3年連続で観光客最多を更新…SNS発信強化が奏功』(読売新聞オンライン2026年4月15日)
『県内温泉地 日中関係の影響、限定的 他県に比べ、中国人比率「もともと少なく」/群馬』(毎日新聞2025年12月30日)
『群馬・草津温泉「自然体で観光客500万人へ」 温泉街整備を加速』(日本経済新聞、2025年11月17日)
『草津はまだまだ“伸びしろ”だらけ。観光業を支えるキーマンが次なる扉を開ける』(くさつびと、2025年3月24日)
『草津温泉は「若者の旅行先」に定着か、3年連続で観光客最多を更新…SNS発信強化が奏功』(読売新聞オンライン2026年4月15日)
『県内温泉地 日中関係の影響、限定的 他県に比べ、中国人比率「もともと少なく」/群馬』(毎日新聞2025年12月30日)
『群馬・草津温泉「自然体で観光客500万人へ」 温泉街整備を加速』(日本経済新聞、2025年11月17日)
『草津はまだまだ“伸びしろ”だらけ。観光業を支えるキーマンが次なる扉を開ける』(くさつびと、2025年3月24日)







