米大企業CEOの最高報酬額、10人近くが2億ドルを突破

 1億ドル(約160億円)以上の報酬を得る最高経営責任者(CEO)が華々しく返り咲いた。9桁(1億ドル超)の報酬パッケージが影を潜めつつあるように見えたのは、わずか1年前のことだ。

 昨年、かつては極めてまれだったこの1億ドルという報酬基準を超えた米企業のCEOは、2021年以降で最も多く、10人近くが2億ドルを突破した。

 もちろん、彼らの報酬もイーロン・マスク氏が テスラ から得た1580億ドルの報酬パッケージに比べればかすんで見える。マスク氏の報酬は過去最高を記録し、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の年次CEO報酬ランキングのトップであり、名を連ねる他のCEO391人全員の合計額の約16倍に達している(同氏の報酬パッケージは、最終的に1兆ドルに達する可能性もある)。

 それでも、ランキング2位のシャンク・ミトラ氏は、高齢者向け住宅やヘルスケアに特化した不動産投資信託(REIT)の ウェルタワー から8億2100万ドルを獲得した。企業情報提供会社マイログIQのデータによると、これは過去10年間の上場企業CEOの役員報酬パッケージとしては最大級の一つとなる。

米大企業CEOの最高報酬額、10人近くが2億ドルを突破

 マスク氏が前回、最高報酬額の記録を塗り替えた2018年には、野心的な複数年にわたる目標に連動して巨額株式やオプションを付与する、いわゆる「ムーンショット(壮大な挑戦)」型報酬パッケージが急増する道を開いた(データが示すところでは、このパッケージは経営陣にとっても投資家にとっても報われないことが多い)。