「人の性格は変わらない」とよく言われます。その言葉を信じて、「自分は臆病だから」「不安症だから」と人生そのものを諦めてしまう人も少なくありません。しかし、本当に変わらないのは性格なのでしょうか。『世界の果てのカフェ』には、そんな思い込みをやさしく解きほぐしてくれる一節があります。「何度読んでもハッとする」と話題の一冊から、相談者に響いた名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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性格は変えられない。人生も変わらない?
最近、こんな相談があった
相談者は、自分の性格を受け入れているというよりも、諦めているように見えた。
「どうせ私は変われない」
その一言で、自分の未来まで決めてしまっているようだった。
私はこの相談を聞いて、『世界の果てのカフェ』の一節を思い出した。
性格が変わらないことと、
人生が変わらないことは違う
世の中には、「性格は簡単には変わらない」という考え方がある。
確かに、生まれ持った気質や考え方のクセは、急には変わらないかもしれない。
しかし、それと「人生が変わらない」はまったく別の話だ。
臆病な人でも起業する人はいる。
不安症でも世界中を旅する人はいる。
人見知りでも営業で成果を出す人はいる。
彼らは性格を捨てたわけではない。
性格と付き合いながら、新しい人生を選んだのである。
人には、それぞれ「向き合う時期」がある
『世界の果てのカフェ』には、こんな一節がある。
――『世界の果てのカフェ』より
私は、この言葉がとても好きだ。
人生には「遅すぎる」ということはない。
20代で気づく人もいる。
50代で気づく人もいる。
あるいは、最後まで気づかない人もいる。
重要なのは、変われる年齢かどうかではない。自分自身と向き合うかどうかなのだ。
人生を決めるのは性格ではなく、決めつけ
相談者は、「私は臆病だから」と何度も口にしていた。
しかし、その言葉を聞きながら私は思った。
相談者を縛っているのは、臆病な性格ではない。
「私は変われない」という決めつけではないだろうか。
人は、自分で自分の可能性を閉じてしまうことがある。
「向いていない」「才能がない」「性格だから仕方ない」
そう言い続ける限り、新しい一歩は踏み出せない。
逆に、「もしかしたら変われるかもしれない」と思えた瞬間から、人生は少しずつ動き始める。
人生を変える、たった一つの考え方
相談者に私はこう伝えた。
「性格が変わるかどうかではなく、自分と向き合う時期が今日なのかどうかを考えてみてください」
臆病でもいい。不安症でもいい。
大切なのは、その性格を理由に人生まで諦めないことだ。
『世界の果てのカフェ』が教えてくれるのは、「人は必ず変われる」という単純な励ましではない。
「人生には、それぞれ向き合うタイミングがある」という、静かで力強いメッセージである。
もし今、この言葉が心に残ったのなら、それがあなたにとっての「向き合う時期」なのかもしれない。
(本稿は、『世界の果てのカフェ』の発売を記念したオリジナル記事です)




