経営コンサル生成AIだけじゃない苦境のワケ基礎的なリサーチ・レポート作成や、汎用的な研修コンテンツは生成AIによって急速に代替されている(写真はイメージです) Photo:PIXTA

生成AIの進化で、経営コンサル業界にも淘汰の波が押し寄せている。帝国データバンクの調査によると、2026年の経営コンサルの倒産・廃業は過去最多ペースで推移。市場規模4兆円超の産業で、いま何が起きているのか。(帝国データバンク大阪支社 情報部情報課長 内藤 修)

経営コンサルの倒産が
2000年以降で最多の可能性

 帝国データバンクの調べによれば、「経営コンサル」 の倒産・廃業が過去最多ペースで推移していることが分かった。2026年1~5月の「経営コンサルティング」業の倒産(負債1000万円以上、法的整理)および休廃業・解散(以下、「廃業」)の累計は242件と判明。2025年の年間件数(568件)を約1割上回るペースで推移しており、年ベースでは2000年以降で最多となる600件を超える可能性がある。

 ChatGPTやGeminiをはじめとする生成AIの性能が急速に向上し、データ収集・分析や資料作成などのコモディティ化が進む中で、専門性で差別化できない業者の行き詰まりが表面化しており、経営コンサルの淘汰が鮮明となっている。

 このうち、2026年に発生した経営コンサルティング業の倒産は74件を数え、集計を開始した2000年以降で最多だった2025年(167件、1~5月:69件)を上回るペースで推移している。休廃業・解散も168件にのぼり、同じく前年同期(149件)を19件(12.8%)上回っている。