世界最大の自動車市場・中国において、2010年代半ばは欧米と日本の自動車メーカーが「黄金期」を謳歌(おうか)した時代だった。米ビュイックや独フォルクスワーゲン(VW)などのブランドは、購買力を高めて外国車をこぞって求めた中国の新興中産階級の支持を背景に全盛を極めた。現在、その足場は崩れつつある。コンサルティング会社アリックスパートナーズのデータによると、かつて中国で最大のシェアを誇っていたVWは、同国市場における傘下ブランドのシェアが2015年の14.7%から、2025年には9.7%に低下した。VWは現在、中国市場での苦戦も一因となり、世界全体で数万人規模の人員削減を検討している。また、VWの中国事業による利益はかつての50億ドル規模から、今年は2億2800万〜6億8400万ドルにまで落ち込むとみられている。