内閣府「富士山の大規模噴火と広域降灰の影響 全体版(10分07秒)」のスクリーンショット
地震を機にSNS等で不安が広がる「富士山噴火」。専門家が「必ず噴火する」と断言する中、多くの人が恐れるのは大停電や交通網のストップといった「首都機能麻痺」でしょう。しかし、それは被害予測シナリオのほんの序章に過ぎません。実は噴火後、東日本大震災の10倍もの規模で襲いかかる“あるもの”が、長期間にわたり日本社会を麻痺させるのです。首都圏を絶望に突き落とす〈本当の恐怖〉の正体に迫ります。(ノンフィクションライター 窪田順生)
噴火だけでは終わらない
日本を揺るがす〈二次災害〉
6月26日、サッカーW杯で強豪スウェーデンと引き分けて決勝トーナメント進出を決めて、お祭りムードにわく日本国民に、冷や水をぶっかけるような「天災」があった。
山梨県東部・富士五湖の深さ20キロメートルを震源とするマグニチュード5.6の地震が発生、山梨県富士河口湖町では最大震度6弱が観測されたのである。ご存じのようにこの震源の近くには、1707年の宝永噴火以降、319年も沈黙を続けている日本最大の活火山・富士山がある。
前回の噴火の49日前には、宝永地震という江戸時代の南海トラフ巨大地震が起きている。そのため、SNSでは今回の地震も前兆で、近く富士山が噴火するのではないかという“予言”や、根拠のない憶測が飛び交い、バズってしまったのだ(6月30日 日テレNEWS NNN)。
これを受けて、気象庁は今回の地震は富士山の火山活動には「特段の変化はない」と発表(6月27日 読売新聞オンライン)、山梨県もホームページで「デマ情報」を信じないように注意を呼びかけるなど火消しに追われている(7月1日 山梨県)。
しかし、それでも「富士山噴火」に不安を抱く人が後をたたない。







