「東海道ルミエールエクスプレス」は最終より遅く出発し、始発より大幅に早く到着する列車になる(写真はイメージです) Photo:PIXTA
JR東海は6月22日、東海道新幹線で「当日出発・翌朝到着」の特別列車「東海道ルミエールエクスプレス」を8月8日に運行すると発表した。宿泊費の高騰や夜行バスの供給不足を背景に誕生したこの列車は、新たな「夜行」需要を掘り起こすことができるのだろうか。その狙いと可能性を探った。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
新幹線内に「宿泊」して
翌朝に京都・大阪に到着
「東海道ルミエールエクスプレス」はJR東海ツアーズの旅行商品として、7月3日に発売を開始した。座席は2人掛け、3人掛けとも窓側1席のみの発売なので、隣を気にせずゆったり過ごせる。東京~新大阪間の料金は普通車指定席が1万5000円(小どもは半額)、グリーン車が2万円と、通常のきっぷとほぼ同額だ。仮眠時間を設ける列車だけに女性専用車も設定される。
列車は東京駅を深夜22時に出発し、品川、新横浜に停車した後、岐阜羽島に23時43分に到着。同駅では到着後と発車前の30分程度ドアを開放し、改札内の自動販売機、喫煙所が利用可能だが、店舗営業はないため飲食物は事前に買い込んでおくのがよいだろう。約6時間半停車し、6時16分に岐阜羽島を出発すると、京都に6時44分、新大阪に6時59分に到着する。
東海道新幹線の新大阪行最終列車(定期)は東京駅21時24分発・新大阪駅着23時45分の「のぞみ293号」、品川駅始発電車は6時発・新大阪駅8時16分着の「のぞみ99号」だ。つまり、最終より遅く出発し、始発より大幅に早く到着する列車になる。
JR東海は取り組みの背景を「繁忙期において、首都圏・中京圏・関西圏を結ぶ移動需要が高まる一方、宿泊費の高騰などにより夜間移動に対するニーズが高まっている」として「通常の昼間時間帯とは異なる移動の選択肢」を提供し、「移動と休息を一体的に提供する新たな商品」のニーズを検証するという。







