モキュメンタリーでないなら
滑ったバラエティーでは……?
6月15日に放送された第2回も第1回と同じ構成であり、いよいよモキュメンタリーではないことが確実となった。
個人的な印象としては、第2回は初回よりも男性たちが自然に発言をしている印象があった。また、女性全般に対して言っているというよりも、「芸能人との飲み会に来るような女性たち」を念頭に置いての発言が多いように聞こえた。
女性に対する決めつけや偏見(女性はオネエが好き、後に金を出す“パパ”が見える、など)はこの回もまた多かったが、男性芸人たちが「男ってこういうもの」を演じているようにも見え、それはそれで興味深かった。
そして、この原稿を書いている途中で、7月2日に行われたテレ東の会見で、吉次弘志社長が番組への批判に対して「そういう意見も含めて非常に真摯に受け止めている」と答えた(7月2日 朝日新聞)。
報道されているその他のコメントを総合するに、どうやらモキュメンタリーであるとか、炎上商法に見えて何らかのオチがある、という番組ではなかったようである。これは少し残念だ。
「女性たちが男性のことを明け透けに言う番組があるのだから逆もあっていいだろう」とネット上では盛んに言い立てられていたが、実際にそのような趣旨だけの番組だったのだろうか。
放送業界での女性蔑視というのは、発言だけではなく、たとえば中年の男性キャスターと若い女性アシスタントの組み合わせが定型であることだったり、若い女性だけが「ちゃん付け」で呼ばれたり、といったところにも表れている。
『※女性は見ないでください』でいえば、男性芸人たち(30〜40代)の相手をする女性たちが軒並み20代前半であることからしてもう非対称だ。このように女性だけが若さを求められる構造的な非対称性には気付かずに、「男性が女性を悪く言う番組があってもいい」をやったのだろうか。炎上してもいいとか、SNS上で物議を醸してくれたほうが話題になっていい、という趣旨だったのだろうか。
浅はかであるし、あまり練られた企画とは思えない。「モキュメンタリーではないのか?」などの視聴者たちの戸惑った反応が、この企画が滑ったことの証左である。出演者が悪いわけではなく、制作陣とそれを許した経営陣が視聴者を侮っていると感じた。







