身に覚えのない悪口や噂話。誤解を解こうと反論したり、陰口を恐れて無理に付き合いを続けたりしていませんか?実はその行動、相手の思うツボかもしれません。本記事では悪口を言う人の厄介な心理を紐解きながら、理不尽な攻撃からあなたの心を守る「最強の対処法」を解説します。今日から実践できる、人間関係がふっと楽になる意外な正解とは?(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医Tomyが教える】正しい悪口への対処法・ベスト1Photo: Adobe Stock

正しい悪口への対処法は「何もしない」こと

今日のテーマは「正しい悪口への対処法」です。最初から結論を申し上げますと、一番良い対処法は「何もしない」ことです。

なぜ何もしないのが一番良いのかというと、そもそも悪口を言うような人とは付き合う価値がないからです。

悪口や噂話は、放置しても広まらない

時には、事実無根の悪い噂を言いふらす人がいるかもしれません。しかし、そのような場合でも基本的には放置で構いません。根拠のない悪口が出回り、あなたの評価が不当に貶められるということは、絶対にないとは言い切れませんが、皆さんが思っているほど頻繁には起こりません。

なぜなら、ひどい噂が広まるには、人はそれなりの「根拠」を求めるからです。「少し性格が悪い」「どこそこで変なことを言っていた」といったレベルの悪口であれば、ニュースとしての価値は低く、周囲の人たちもすぐに忘れてしまいます。

悪口を言う人の心理と「報酬系」

悪口を言う人というのは、結局のところゴシップが好きで、新鮮な悪いニュースが出回っていると脳内の「ドーパミン」などの報酬系が刺激されて快感を得ているに過ぎません。そのターゲットに、たまたまあなたが選ばれてしまっただけなのです。

もし、あなたの評判を著しく妨げるような、誹謗中傷や名誉毀損レベルの悪口であれば話は別です。しかし、日常的な悪口のほとんどは確たる根拠がなく、周囲も「眉唾もの」程度にしか受け取らないためニュースバリューはありません。そのため、噂は広まらず、たとえ広まったとしても、いずれ誰かの新しい悪口に上書きされて忘れ去られていきます。

ここで一生懸命に「それは嘘です」と反論したり、悪口を言う相手を攻撃したりすると、まるで炎上案件のように周囲の注目を集めてしまいます。これが周囲の報酬系をさらに刺激し、人々の記憶に深く刻まれる原因となるため、かえって逆効果なのです。