ドナルド・トランプ米大統領は今週開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、NATOは「ぼったくり」だと不満を募らせている。しかし、同会議で問われる真の問題は米国に関することだ。トランプ政権は米国の安全保障に与えるリスクを認めないまま、欧州から軍部隊を引き揚げつつある。トランプ氏は2日、ソーシャルメディア上で「米国はNATOに対して、他のどの国よりもはるかに多くの資金を支出している。彼らを守るためだが、そうすることで何の利益も得ていない」と怒りをぶちまけた。この発言は、20世紀を生き延びた人々に聞けば分かるように、欧州の平和は米国の中核的利益であり慈善事業ではない、という現実を無視している。