打ち合わせをする2人の男性ビジネスマン写真はイメージです Photo:PIXTA

「この人なら仕事を任せられる」と信頼される人と、成果を出しているのに「信用できない」と思われて、いつまでも重要な仕事を任せてもらえない人は、何が違うのでしょうか。米テネシー大学とドイツ・ケルン大学の研究から見えてくるのは、信頼を左右するのは「大きな出来事」よりも、日々の「何気ない行動」だということです。心理学者の内藤誼人さんが詳しく解説します。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)

長年積み上げた信頼も
ほんの一瞬で失われる

 人に信頼してもらうのは非常に難しいことです。信頼は長年の誠実なお付き合いを積み重ねて築き上げて育てるものですから、それこそ何年もかかります。にもかかわらず、信頼を失うのはほんの一瞬です。だからこそ、絶対に信頼を失わないように常に気をつけなければならないのです。

 信頼を失ったら、どうなるでしょうか。お客さまにそっぽを向かれたら商売は成り立ちませんし、上司からの信頼を失ったら、大きな仕事はまかせてもらえなくなります。どうでもいい雑事だけを与えられることになります。大事な仕事は、信頼の置けない人には怖くてまかせられませんから。

 では、信頼を失わないためにはどんなところに注意する必要があるのでしょうか。