『カラスヤサトシの終活レボリューション』(c)カラスヤサトシ/鎌倉新書
葬儀や終活ビジネスの最前線、伝統から最新テクノロジーまでエンディング業界の今を伝える専門情報誌『月刊終活』(鎌倉新書)で連載されている『カラスヤサトシの終活レボリューション』(漫画/カラスヤサトシ)。今回は、第9話『坊主にKoiする5秒前』にまつわるエピソードを紹介していこう。(ライター 有馬ゆえ)
お寺は多いのに、お坊さんは遠い存在?
日本人の生活や文化に深く根付いてきた仏教。しかし、人口減少や地域社会の変化などを背景に、寺院と人々とのつながりをどう維持していくかが課題となっている。
こうした中、宗派の垣根を越え、仏教をより身近に感じてもらおうとする取り組みも行われている。
特に若年層での“宗教離れ”は顕著で、多くの寺院が檀家の減少による経営難に悩まされている。
そこで若い世代の僧侶たちを中心に、宗派を超えてつながりあい、再び仏教を身近なものにしようとする取り組みが試みられている。
例えば、「おてらおやつクラブ」は、子どもをサポートする支援団体の協力のもと、貧困に直面しているひとり親家庭へ寺院へのお供え物を届ける活動。奈良県の寺院の住職が始め、現在では2400以上の寺院が賛同し、協力している。
東京、大阪など全国に数カ所にある「坊主バー」は、複数宗派の現役僧侶がバーテンを務め、客の相談に乗ったり法話イベントなどを行うバーだ。寺院と町、宗教と社会を再びつなぐことを目的とした、2009年創刊の『フリースタイルな僧侶たち』というフリーペーパーもある。
そんな中、多くの観客を集める人気イベントに成長したのが、『H1法話グランプリ』だ。これは予選を勝ち抜いた僧侶による10分間の法話を聞き、「もう一度会いたいお坊さん」を投票で選ぶ、宗派を超えた法話の大会。2019年にスタートし、通算4回目となる「H1法話グランプリ2025」は「なら100年会館」(奈良県奈良市)のほか、全国15のイオンシネマでもライブビューイング同時上映された。
投票で“推し僧侶”を選出!
「H1法話グランプリ2025」に潜入!
漫画家のカラスヤサトシ氏は、2025年12月6日、なら100年会館で開催された「H1法話グランプリ2025」に潜入した。
アーティストのいとうせいこう氏、お笑い芸人の笑い飯・哲夫氏、弁護士の三輪記子氏など審査員に豪華な面々が名を連ねた「H1法話グランプリ2025」。カラスヤ氏は、当日の印象をこう語る。
「若手のお坊さんたちが仏教界を盛り上げたいという思いで始めたイベントが、地元に根付き、メディアの取材も受けるほどの規模になっている、ということに驚きました。僧侶のみなさんの法話はどれも面白かったです」
「法話の中には『お寺を継ぐことになった苦悩』が語られることもしばしばあって、若いお坊さんたちにも共通の悩みがあるのか、と気づかされましたね。小さい頃は『お坊さんになるなんてかっこいい!』と思っていましたが、そこにも悩みはあるんだな、と」
各宗派のゆるキャラたちによるクイズ大会も開かれた「H1法話グランプリ2025」。その様子は、「カラスヤサトシの終活レボリューション」でチェック!
・文化庁「宗教年鑑 令和7年版」
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/hakusho_nenjihokokusho/shukyo_nenkan/pdf/r07nenkan_gaiyo.pdf
・一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計調査月報」
https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html
・認定NPO法人おてらおやつクラブ
https://otera-oyatsu.club/
・「フリースタイルな僧侶たち」
https://freemonk.net/
『カラスヤサトシの終活レボリューション』(c)カラスヤサトシ/鎌倉新書
『カラスヤサトシの終活レボリューション』(c)カラスヤサトシ/鎌倉新書






