毎日を忙しく過ごしているのに、「何も前に進んでいない」と感じることはないだろうか。仕事や家事に追われていると、目の前のことをこなすだけで1日が終わり、気づけば1年が過ぎてしまう。しかし、人生の充実度を左右するのは、忙しさではない。日々の積み重ねを意味あるものにするためには、どのような時間の使い方をすればよいのだろうか。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【40歳が肝】“何も残らない人生”になる人がやりがちなこと・ワースト1Photo: Adobe Stock

長期的な目標をもっているか?

毎日、仕事や家事に追われ、気づけば1日が終わっている。

そんな毎日を繰り返しているうちに、1年はあっという間に過ぎていく。

もちろん、忙しく過ごすことが悪いわけではない。

しかし、目の前の予定をこなすことだけに精一杯になっていると、何年経っても「自分は何を成し遂げたのだろう」と感じてしまうことがある。

その原因は、能力や努力ではない。

長期的な目標を持たずに毎日を過ごしていることだ。

1年後に達成したいことが決まっていれば、今日の小さな積み重ねにも意味が生まれる。

1年かけて実行することを考える

そのヒントになるのが、「1年かけて実行すること」を考えることだ。

1年かけて実行することを考えてみよう。毎日少しの時間で、大きな成果につながるような何かにはどんなものがあるだろうか?1年間といった長い時間軸を持つことで、意義を感じられる大きな目標に向かって、じっくりと取り組んでいける。作家としての私のお気に入りの例は、本の執筆だ。極端に短い本でない限り、1日で本1冊を書き上げることは不可能だが、1年という時間があれば、長編を書くことも可能である。
私の友人ローラ・ヴァンダーカムは、1年かけて何らかのプロジェクトに取り組むことをとても好んでいる。最近では、彼女は丸1年かけてトルストイの『戦争と平和』を読破した。平均的な本の何倍もの分量がある大作だ。幸い、『戦争と平和』は361章から構成されているため、ローラは1日1章ずつ読み進めることにした。1日読み逃しても大した問題とはみなさず、あとでその分を取り戻した。
同じことを1年間続ける「習慣プロジェクト」というものもある。これは、さまざまなフェーズのあるプロジェクト(本の執筆など)とは少し性質が違う。習慣プロジェクトの例を見てみよう。
・1年間、毎日1・5キロ走るか歩く
・1年間、毎日1ページ以上日記を書く
・1年間、毎日写真を撮ってSNSに投稿する
・1年間、毎日外国語の単語を覚える
・1年間、毎日庭の手入れをする
毎日の仕事や私生活がうまくいかなくて苦労しているときは、長期的な目標を立て、コツコツと努力を積み重ねていくと気持ちが楽になる。あなたは、1年間かけて何を達成したいだろうか?

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

人生は、大きな挑戦を一度で成し遂げるものではない。
1年後の目標を決め、小さな行動を積み重ねた先に、大きな成果が生まれる。

だからこそ、目の前の毎日をこなすだけではなく、「1年後に何を達成したいか」を考えることが、「何も残らなかった」と後悔しない人生につながるのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)