「やらなきゃ」と思うばかりで、なかなかやる気が出ない。今回は話題の書籍『人生アップデート大全』(池田貴将著)から、やる気を奪う思考のクセについて、本文から一部抜粋、再編集して紹介します。

やる気が出ない人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

特徴ワースト1:「こうするべき」「こうあるべき」と思いすぎている

「こうしなきゃ」「こうあるべきだ」と思い込んでしまうと、気づかないうちに“頭”と“心”がどんどんズレていきます。

そのズレが大きくなるほど、気力はみるみる落ちてしまうのです。

“Should”ステートメント(「~すべき」「~しなければ」)は、無意識的・自動的に出てくることが多く、多くの人は気づきません。

そして気づかないうちに自分自身や他人を批判し、感情的な負担や気力の低下につながることがわかっています。

・返信はすぐするべき
・迷惑をかけるべきじゃない
・弱音なんて吐くべきじゃない
・みんなできているんだから自分もできなければいけない
・もっと完璧にしてから出すべき

こういう「べき」が積み重なるほど、心はどんどん重くなります。

気力が出ないときは、自分の心に正直になろう

気力を上げるには、まずはしっかり「自分の心の声を聴く」ことが大事です。

今どんな感情を抱いているか、見つめてみましょう。

うれしい、楽しい、悲しい、苦しい……どんな感情も「感じていい」と認めましょう。

「不安な気持ち」を受けとめたほうがストレス耐性が上がる

自分の感情を受容することは、目の前の現実から目をそらしてしまう「回避的な行動」を減らし、現実に立ち向かう「ストレス耐性」を上げます。

感情の受容に関するこんな実験があります。

アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の代表的な研究では、不安を引き起こす課題に挑む前に、参加者を2つのグループに分けました。

感情を受容するグループ:不安を抑え込まず、「感じていていい」と教わる
感情を回避するグループ:不安を押しのけるよう指示される

結果、感情を受容するグループのほうが課題を最後まで続けやすく、不安の強さも低いことがわかりました。

自分の気持ちに正直になると、心も体も痛みが和らぐ

さらに、冷水に手を入れ続ける“痛み耐性の実験(コールド・プレッサー課題)”でも同じ傾向が見られました。

痛みを「そのまま受け入れて観察していい」と説明されたグループは、「痛みを感じないように」と言われたグループよりも、冷水に手を入れ続けられる時間が大幅に伸びました。

自分の気持ちに正直になることで、感情的にも肉体的にも痛みが和らぐのです。

(本原稿は『人生アップデート大全』の一部抜粋・再構成を行ったものです)