週1回15分で、秋の髪に差がつく「夏の頭皮ケア」3つの習慣
では、いよいよ実践編です。私が長年、多くのお客様にお伝えしてきた中で、特に手応えを感じてきたケアを3つに整理してご紹介します。
① ためない――紫外線対策
過酸化した脂は、皮脂が紫外線を浴びることで生成が促進されます。だからまずは、頭皮への紫外線を減らすことが第一歩です。
清潔な帽子を、迷わずかぶる
「帽子は蒸れるから苦手」という方は多いのですが、私はこうお伝えしています。蒸れを気にして無防備でいるより、清潔な帽子で紫外線を防ぐほうが、頭皮にとってずっと優しいと。
ポイントは「清潔さ」です。内側に汗が染み込んだ帽子を毎日かぶり続けると、それ自体が雑菌の温床になります。
週に1度は内側を洗うか、汗を吸う当て布を使う。通気性の良い素材を選ぶ。それだけで、帽子は最強の頭皮防御アイテムになります。
頭皮用の日焼け止めスプレー
最近は、頭皮や髪に使えるスプレータイプの日焼け止めも増えました。
日常使いにはSPF20・PA++程度で十分です。数値が高すぎると、頭皮への刺激にもなります。強い日差しのレジャーの日だけ、SPF30・PA+++程度に上げる、というメリハリで十分です。
② 取り除く――週1回のオイルパック
すでに頭皮に溜まってしまった過酸化した脂は、実は通常のシャンプーでは落としきれません。そこで月に4回、週1回のスペシャルケアとしておすすめしているのが、「オイルパック」です。
1. 髪と頭皮をぬるま湯(37~39℃)でよく流す
2. 植物性100%のオイル(ホホバ、セサミ、オリーブなど)を20mlたっぷり、頭頂部から放射状に頭皮全体に広げる
3. 頭皮全体をマッサージし、蒸しタオルかビニールキャップで包んで15分置く(オイルが顔に垂れるのが気になる方は、先にタオルでハチマキをしてから蒸しタオルやビニールキャップで包むと安心です)
4. ぬるま湯で流したあと、いつものシャンプーで洗う(シャンプーは2度洗いを。きちんと泡が立つ適量を使ってください。少なすぎるとオイルが残り、髪が濡れたような質感になることがあります)
※頭皮に湿疹や強い痒み、炎症がある方は、お控えください。また、肌質に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。
ポイントはオイルをケチらないこと。少量だと酸化汚れを浮き上がらせる力が弱くなります。
③ 防ぐ――毎日のシャンプーを「2度洗い」に
普段のシャンプーも、少し変えるだけで頭皮環境は大きく変わります。
1回目は、皮脂や整髪料を泡で軽く落とすだけ。2回目は、マッサージしながらじっくり洗う。
ゴシゴシ強くこすらず、シャンプーをよく泡立ててから頭皮に乗せる。お湯の温度は熱すぎず、37~39℃のぬるま湯。たったこれだけで、過酸化した脂がたまりにくい頭皮になっていきます。
「3ヶ月後の自分」への、小さな投資
お伝えしてきたのは、髪と頭皮は、日々の積み重ねに静かに反応してくれる組織だということです。
いま、できることは多くありません。清潔な帽子。たまの日焼け止めスプレー。週1のオイルパック。毎日の2度洗い。たったこれだけです。
けれど、この小さな積み重ねが、3ヶ月後の秋、鏡の前に立ったときの自分を、少しずつ変えてくれます。秋に慌てて駆け込むより、夏に向かうこの時期、ぜひ始めてみてください。
銀座プラタナクリニック院長
抗加齢学会専門医
麻酔科認定医
山梨大学医学部卒業後、国際医療センター国府台病院にて初期研修を修了。
その後、日本医科大学麻酔科に入局し臨床に従事。
美容クリニック勤務を経て、一般皮膚科・美容皮膚科領域での診療に従事し、院長職も歴任。
現在はオーソモレキュラー医学(分子栄養学)など、内側からの健康と美を追求する医療を積極的に行っている。






