エヌビディア創業者でCEOのジェンスン・フアン氏 Photo:AFP=JIJI
面接でどれだけ流暢に話せても、それだけでは「本当に優秀な人」は見抜けない――。エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが、本当に優秀な人を見極める「ある質問」とは? フアン氏が質問を大切にする納得の理由と、AIが急速に発展する時代に、フアン氏が考える「本当に頭のいい人」の条件とは。(イトモス研究所 小倉健一)
面接だけではその人が
適任かを判断できない
時価総額で世界首位に立つ企業を率いる男が、人を採用するときに実は信用していないもの。それが「面接」だと知ったとき、私はしばらく考え込んでしまった。
ジェンスン・フアン――エヌビディアを30年以上かけて、世界を代表するテクノロジー企業へと育て上げた創業者だ。そのフアンは、就職希望者と向き合う面接について、「その人が適任かを判断する最良の方法ではない」と考えている。
2024年10月、ポッドキャスト「Tech Unheard」で、司会を務めるArmのCEOのレネ・ハースに、フアンはこう語った。
「面接プロセスは、その人が適任かどうかを判断する優れた方法ではありません。誰でも、建設的な会話を演じることができるからです」
考えてみれば、その通りだ。就職希望者はYouTubeで想定問答を予習し、よく出る技術問題を調べてくる。数十分の対話で「優秀そうに見せる」ことは、準備さえすれば可能である。だからフアンは、面接での受け答えだけを判断材料にはしない。
本当に優秀なのか見抜く
フアン氏が「いつも使う方法」とは?
代わりに重視するのが、その人の「過去」だ。







