ドナルド・トランプ米大統領は、イランへの軍事攻撃や海上封鎖を再開し、ホルムズ海峡の管理権の奪取を目指している。開戦から約5カ月が経過した対イラン戦争で形勢逆転の糸口を探る中、軍事戦略における3度目の大きな転換にかじを切った格好だ。トランプ氏はイランに対し、外交的な見返りを与える懐柔策に加え、空爆やミサイル攻撃、海上封鎖、そして現在は限定的な打撃力の行使により、自身の条件を受け入れさせようとしてきた。だがイランは、主要な石油輸出ルートに近接しているという地の利を生かし、米国に対抗しながら中東全域での影響力争いを繰り広げてきた。ただ、安定した和平の実現は難しい状況にあると、一部の元当局者は指摘する。双方がこの意地の張り合いの長期戦で、最終的に勝利できると計算しており、その対立は11月の中間選挙を含め、トランプ氏の在任期間に暗い影を落としかねない。