以上がラテン語の簡単な紹介ですが、ここまでを総合すると、現在でもラテン語が身近な存在であることは容易に想像できるのではないでしょうか。
Photo:PIXTA
「アジェンダ」や「アリバイ」
「イオン」や「ルナソル」も!
さらに進んで日本でもラテン語が身近であることを紹介します。ヨーロッパから遠く離れた日本でも、ラテン語に触れる場面は身の回りにあふれています。
例えば、「アジェンダ」や「アリバイ」という、日本でもごく一般的に使われるカタカナ語。この元はそれぞれ、agenda「なされるべき事々」、alibi「他の場所で」というラテン語です。
また、小売業最大手の「AEON(イオン)」という企業名。これは「永遠」を指すラテン語aeon です。「アステラス製薬」の名前の由来の1つは、ラテン語で星を意味するstella です。あるいは、花王が手掛ける化粧品ブランド「LUNASOL(ルナソル)」は、ラテン語のluna「月」とsol「太陽」を組み合わせています。
名前の由来以外でも、例えば、漫画『僕のヒーローアカデミア』において、登場する学校が標語としている言葉PLUS ULTRA「さらに先へ」もラテン語です。
このように、ラテン語が用いられる例は、日本においても多数見ることができます。
ラテン語話者数の少なさとは裏腹にネーミングや創作の場でラテン語が比較的頻繁に使われる理由としては、英語のように意味が簡単に推測できないことや、ヨーロッパの学者が用いていたという、ある種の崇高さを出す狙いなどが考えられます。
つまり「意味は分かりづらいけどなんとなく魅力的な言語」。そんなイメージが広まっているのではないでしょうか。
アステラス製薬 Photo:PIXTA







