ホテルミラコスタにあるこの地図は複製で、オリジナルはバチカン美術館の「地図の間」に展示されています。イグナツィオ・ダンティという学者兼聖職者が16世紀末に描いたもので、古代イタリアの地図になります。

ディズニーパークには
人の関心を広げるきっかけがある

『日本はラテン語でできている』書影日本はラテン語でできている』(SBクリエイティブ、ラテン語さん)

 私は元々ディズニーパークが大好きで、東京ディズニーリゾートで見る英語のポスターなどを翻訳していました。私の英語の成績がよかったのは、そんなことを日常的にしていたからかもしれません。

 ホテルミラコスタの地図を見つけた当初は、書かれている言語がラテン語であるとは知らなかったのですが、個々の単語を調べていくうちに、地図に書かれているのはラテン語だと分かりました。

 この地図がホテルミラコスタに飾られていなかったら、私はラテン語を始めておらず、ラテン語についての本を出すこともなかったかもしれません。

 昨年、オリジナル版を見るために実際にバチカン美術館へ行き、地図と対面できた時は感動しました。また、美術館で目にした他の芸術作品にも興味が湧きました。

バチカン美術館にあるオリジナルの地図同書より転載

 ディズニーパークには、このように人の関心を広げるきっかけが詰まっています。アトラクションに長時間並ぶのももちろんいいですが、園内の街並みを歩くだけでも面白い発見があるかもしれません。あらためて、このように作り込まれたテーマパークが日本にあることをうれしく思います。