同じ会社で働いていても、「この人にはずっといてほしい」と思われる人と、「正直、お荷物だな」と思われる人。その違いは、能力の高さだけではありません。仕事ができても、自分の希望ばかりを主張する人もいれば、組織から必要とされ続ける人もいます。両者を分けるのは何なのでしょうか。この連載では、書籍『リーダーの仮面』をベースに、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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会社が「必要とする人」「お荷物だと思う人」
同じ会社で働いていても、「この人にはずっといてほしい」と思われる人と、「正直、お荷物だな」と思われる人がいます。
その違いは、能力の高さだけではありません。
仕事ができても、自分の希望ばかりを主張する人はいます。反対に、派手な実績はなくても、組織から必要とされ続ける人もいます。
両者を分けるのは、「会社と自分のどちらを先に考えているか」です。
では、会社から「お荷物」と思われる人には、どんな特徴があるのでしょうか。
ワースト1:「自分に合わせてほしい」と考える
『リーダーの仮面』という本で私は、次のように書きました。
集団のルールの中で、個人が自分らしさを発揮する。これならOKです。
しかし、「個人が自分を主張し、それに集団が合わせていくべきだ」という勘違いをしている人が多くいます。
その代表例が「小集団を作って会社に反発するリーダー」です。
――『リーダーの仮面』より
「自分らしく働く」という言葉があります。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
問題は、「自分らしく働くこと」と「会社が自分に合わせること」を混同することです。
「私はこの仕事をやりたくありません」
「自分はこのやり方が好きです」
「このルールには納得できません」
そうやって自分の希望を主張し、そのたびに組織側が合わせてくれることを期待する。
それでは、会社に所属している意味がありません。
組織には、組織の目的があります。
その目的を達成するためのルールがあり、その中で個人が能力を発揮する。それが会社員としての基本です。
「会社は何をしてくれる?」から離れる
会社への不満を口にするとき、多くの人は主語が「自分」になっています。
「もっと評価してほしい」
「給料を上げてほしい」
「やりたい仕事をさせてほしい」
「もっと働きやすくしてほしい」
もちろん、会社に改善すべき問題があることもあります。
ただし、自分が受け取るものだけを考えていると、大事な視点が抜け落ちます。
それは、「自分は会社に何を与えているのか」という視点です。
給料も、評価も、ポジションも、先に存在するものではありません。
組織に貢献し、成果を生み出した結果として得られるものです。
必要とされる人は「貢献」を考える
「私は、集団の利益アップのために、どんな貢献ができているだろう?」と、自問自答してみてください。
もし、答えが何も浮かばないようなら、自分のことばかりを考えているのかもしれません。
そんな人は、まわりからもそういう評価を受けているはずです。
――『リーダーの仮面』より
会社が必要とする人は、この順番を理解しています。
まず、自分の役割を果たす。
成果を出す。
組織の利益を増やす。
その結果として、評価や給料、ポジションなどの個人の利益が増えていく。
反対に、「自分の利益を増やしてくれたら頑張ります」という姿勢では、順番が逆です。
会社から見れば、「この人に何を与えれば満足するのか」ではなく、「この人がいることで、組織に何が生まれているのか」が重要です。
その問いに答えられなくなったとき、「必要な人」から「お荷物」へと評価が変わっていきます。
「組織の利益」を考えよう
会社が「必要とする人」と「お荷物だと思う人」の違い。
それは、「自分の利益」と「組織の利益」のどちらを先に考えるかです。
必要とされる人は、「会社は自分に何をしてくれるのか」ではなく、「自分は会社に何をもたらせるのか」を考えます。
自分の希望に会社を合わせるのではなく、組織のルールの中で自分の能力を最大限に発揮する。
そして、組織への貢献を増やした先に、自分の利益も増えていく。
その順番を間違えないことです。




