「なぜかいつも味方される人」の決定的な特徴〈風、薫る第87回〉

直美、派出看護の準備をはじめる

 直美は卯三郎に看護に必要な医療器械の購入をお願いする。

 卯三郎が以前話していた歯科ビジネスは動き出していて、歯の治療の最新機器を輸入したり製造を手掛けたりしている。それを知っている直美は、帝都医大を紹介できるかもと餌をチラつかせる。

 卯三郎から「リターン」と言われる前にリターンを提示する直美に、「さすが文さんに似ていますね」と卯三郎はご機嫌だ。

 何かと察しの悪いりんよりも、話がわかる直美のほうが彼とはウマが合いそう。ただ、卯三郎はそんじょそこらの損得勘定で動くリアリストとは違い、広い目で物事を見ているので、りんのような一見、使えなさそうな人のポテンシャルを見抜く目ももっているのだと推測する。

 実際、そういう人は世の中にいる。目先の利益になるものばかりでなく、化ける可能性ももっておく。それが大きなリターンになることをわかっているのだろう。

 卯三郎と話をつけたあとは、チュウ(若林時英)の蒸麺包の店で多江(生田絵梨花)と密会(?)。ちなみにチュウも直美の舎弟のような存在ではある。

 店にしのぶ(木越明)が現れる。さすがに忘れてしまった視聴者はいないと思うが、呉服屋のお嬢様でナース服にあこがれて看護婦を目指したが、いまは辞めて奥様になっている。

 そんなしのぶが多江に声をかけられ派出看護を手伝うことになる。バラバラになった同期たちがこういう形で再び結集してくるのはうれしい。

 ワクワク展開だが「これなあに」としのぶが聞く、大きな白いまんじゅうのようなものが気になる。チュウの新作らしく、いまでいう中華まん的なものであろうか。これもまた、直美の新たな髪型のように、特別に目立たせることはない。そういえば、多江もしのぶも「髪、切ったんだ〜」「似合う〜」とか女子ぽく騒ぐことがない。