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クイズ番組を見ているとよく目にする、問題文の途中で正解を即答するシーン。超人のような早押しに驚かされるが、そこにはクイズプレイヤーたちだけが共有する「仕掛け」があるという。テレビによって作られた、クイズ王たちの真の姿を暴く。※本稿は、クイズプレイヤーの徳久倫康『クイズの戦後史「話の泉」、「アメリカ横断ウルトラクイズ」からQuizKnockまで』(平凡社)の一部を抜粋・編集したものです。
アイドル的な人気を集めた
「クイズ王」たち
1980年代後半から1990年代前半には『アメリカ横断ウルトラクイズ』の人気を受け、一般参加者の「クイズ王」を全面的にフィーチャーした番組群が登場します。
一部のクイズ王はアイドル的な人気を獲得し、長戸勇人(第13回『ウルトラ』優勝者)や能勢一幸(第15回『ウルトラ』優勝者)のもとには、視聴者から数千通にも及ぶファンレターが寄せられました。いわば「クイズ王ブーム」とでも言うべき現象が起きたのです。
ブームの中核にあったのは、まとめて「三冠」と呼ばれる3つの番組でした。具体的には、日本テレビの『ウルトラクイズ』、TBSの『史上最強のクイズ王決定戦』(1989年~1995年、以下『史上最強』)、フジテレビの『FNS1億2000万人のクイズ王決定戦!』(1990年~1994年、以下『FNS』)の3本です。
クイズ王を決める番組はそれまでにも、1965年の『これがクイズだ』や、『クイズグランプリ』で歴代優勝者を集めた「日本一決定戦」(1975年)、1978年の『輝け!!クイズ日本一』(日本テレビ系列)、『クイズ実力日本一決定戦』(日本テレビ系列、1981年~1983年)などいくつかありました。しかし、複数の番組が並行して放送され、「ブーム」とまで呼べる状況になったのはこのときだけです。







