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「クリエイティビティ(創造力、独創力、企画力)」を持つ人たちは職場で重要な存在だ。彼らに共通している要素とは何なのか。そして「クリエイティビティ」に知能の高さは必要なのか?心理学分野で世界的に有名な研究者が、クリエイティブな人たちを深掘りする。※本稿は、心理学者のブライアン・R・リトル著、英日翻訳者の児島修訳『ハーバードの心理学講義』(大和書房)の一部を抜粋・編集したものです。
クリエイティブな人たちの
共通点とは?
あなたがこれまでの人生で遭遇した、もっともクリエイティブな人たちのことを思い浮かべてみてください。本人を直接は知らなくても、その人が創作した小説やビデオゲーム、音楽、アートなどを通じて、そのクリエイティビティに魅了されたケースもあるでしょう。
あるいは、独創的な治療プログラムで子どもの病気を治してくれた医師や、不可能だと思われた複雑な工事を見事に成功させてくれた配管工、新しい物の見方を教えてくれた再婚相手など、実際に知っている人を思い浮かべたケースもあるでしょう。
彼らには、何か共通点があるのでしょうか?
クリエイティブに必要なのは
新奇性と実用性の両方
誰かがクリエイティブであるかどうかは、どのようにして知ることができるでしょう?
研究者の多くは、「クリエイティブな人とは、新奇かつ実用的なアイデア、モノ、プロセスなどをつくった人」だと考えています。
つまり、単なる目新しさは、クリエイティビティとは呼べません。もしそうなら、目新しいものはすべてクリエイティブだということになってしまいます。







