で、それがどんな結果を生んだか。いま、日本にはラブストーリーの作り手が少なくなってしまったのです。
そんな状況の中、逆張り企画が2022年にヒットしました。佐藤健さん、満島ひかりさん主演の『First Love 初恋』です。
この難易度の高いジャンルに、ど真ん中の直球で挑んでいったクリエイターたちはすごいと思います。たぶん、みんなの恋愛体験がぶち込まれていると感じましたが、それを恥ずかしいと思わず、「面白いから、いいじゃないですか」と挑んでいった。お金をかけているのも分かる。ああ、すごいなと。
テレビはビビって、王道のラブストーリーにあまり手を出さなくなった。たぶん、クリエイターたちの方も「テレビは臆病になっている」と感じていたことでしょう。だったら、直球をど真ん中に投げてやるというその気概ですよ。
『届かせる技術 ヒットを「狙って生み出す」思考と仕組み』(早川敬之、文藝春秋)
韓国のクリエイターたちは、自分たちの恋愛体験をぶっこんで、キュンキュンするドラマをつくり、ヒットさせてきました。いまでも韓国では、次から次へとラブストーリーが生まれています。
日本人は恥ずかしくなっちゃったんですよね。自分の恋愛について。だからこそ、そこに穴があった。
いまもこの穴は完全にはふさがっていないと思います。私だったら、日本が持っているIPを探しますかね。たとえば、『八百屋お七』。恋に狂って江戸の町に火を放つ女。ドラマティックじゃないですか。これを配信プラットフォームの前線で戦うクリエイターたちにつくってもらう。江戸の風俗模様もこだわって再現してみたり。
この企画がすごいのは、IPがタダってことなんです。いかがでしょうか?







