PERから市場評価を読み解くのは
投資上級者でも難しい
PERのチェックの仕方は、一見簡単そうで、じつはすごくむずかしいものです。初心者はもちろん、中・上級者でも、きちんとPERを理解して使いこなしている人は少数だと言えます。
PERは、株価変動・利益見通しの変化によって日々変わります。ただ、それでも、比較するとPERがいつも低い銘柄群、PERがいつも高い銘柄群があることに気づきます。それが株式市場の、その銘柄に対する評価です。
PERがいつも低い銘柄はバリュー株(割安株)と呼ばれます。PERがいつも高い銘柄は、グロース株(成長株)と呼ばれることがあります。
PERの低い銘柄群には、一般的に以下の特色があります。
(1)利益の成長性が低いと考えられている銘柄
(2)利益が不安定と思われている銘柄(景気敏感株など。景気が低迷すると業績が大幅に悪化する)
反対に、PERの高い銘柄群には、次のような特色があります。
(1)利益の成長性が高いと考えられている銘柄
(2)利益が安定的と思われている銘柄(ディフェンシブ株。景気悪化局面でも利益は安定的)
さて、PERが何倍だったら、株価は割安と言えるのでしょうか?一般的には、東証プライム市場指数のPER(2026年8月7日時点)約17倍より低ければ割安、高ければ割高と見ます。
ただし、そういう画一的な見方には問題があります。というのも、利益の成長性や安定性が考慮されていないからです。
銘柄ごとに妥当PERを見て
割高・割安を判断する
PERが低い銘柄を買えば儲かり、PERが高い銘柄を買えば損をするといった単純な考え方では、投資で成功しません。
なぜなら、銘柄ごとの「妥当PER」が存在するからです。「妥当PER」は銘柄によって異なります。ちなみに、成長率が高い銘柄ほどPERは大きくなりがちです。







