事例で考えましょう。
妥当PER40倍の銘柄のPERが低下して20倍となれば、株価は「割安」と判断されます。
一方、妥当PER10倍の銘柄のPERが上昇して20倍となれば、株価は「割高」と判断されます。投資するときは、株式市場の評価にもとづく妥当PERを考えながら判断することが理想的です。
けれども、株式市場の評価がいつも正しいとは限りません。PERが低い銘柄の中に、最高益を大幅に更新する成長株が出るかもしれません。それならば、その銘柄は、割安株として「買い」判断ができます。
一方、PERが高い銘柄の中に、収益が不安定で成長が期待できない銘柄が含まれているかもしれません。それならば、その銘柄は割高株として、「売り」と判断されます。
株式市場の評価が正しいかを考え、間違っていると思うときに、私たちは投資判断することになります。株価が安すぎる(株式市場の評価が低すぎる)と思う銘柄は「買い」、株価が高すぎる(株式市場の評価が高すぎる)と考える銘柄は「売り」と判断することになります。
株式市場の評価が変わるとき、PERの水準が変化し、株価は大きく動きます。
ユニクロもかつては
低いPERだった
たとえば、カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、日本をはじめとするアジアで高い競争力を有し、成長が続いているので、今はいつも高いPERで評価されています。
『「超」成長株の見つけ方』(窪田真之、幻冬舎)
ですが、みなさんはご存じでしょうか?かつて同社が国内だけでビジネスをやっていて、高収益でも成長性は期待できないとみなされていたときは、PERで低く評価されていたこともあります。
しかしその後、ファーストリテイリングの営業利益に占める海外比率が高くなるにしたがって、PER水準も上がっていきました。なぜなら、株式市場がファーストリテイリングを成長株として評価するようになったからです。
高成長株だと思われている銘柄が低成長に変わると、PER評価が変化します。PER40倍まで買われていた成長株がPER20倍まで下がると、それだけで株価は半分になります。
このように、PER水準が変わるとき、株価が大きく動くことを理解しておくと便利でしょう。







