通帳を手に考えるシニア女性写真はイメージです Photo:PIXTA

定年退職を迎えても元気なシニアは、まだまだ働き続けたいもの。しかし、バリバリ仕事をしてしまうと、年金額が減額される可能性があることをご存知だろうか。中高年世代のライフ&マネープランニングのエキスパートが、「超実践的な年金に関する知識」を伝授する。※本稿は、主婦の友社(編集)、國富真(監修)『定年後の働き方で知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。

年金を増やすためには
「繰り下げ受給」が効果的

 最初に公的年金の種類について整理しましょう。まず、国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する「国民年金」。自営業者や無職の人は「第1号被保険者」としてこの国民年金に加入し、原則65歳以上で受給資格期間が10年以上あれば「老齢基礎年金」を受給できます。

 会社員や公務員は「第2号被保険者」として「国民年金」と「厚生年金」に加入。将来は「老齢基礎年金」に加え「老齢厚生年金」を受給し、60歳以後も厚生年金に加入して働けば収入に応じて老齢厚生年金が増額されます。

 第2号被保険者に扶養される配偶者は「第3号被保険者」で、保険料の支払いはありませんが、国民年金の加入者として「老齢基礎年金」を受け取れます。

図表:厚生年金と国民年金 同書より転載 拡大画像表示

 年金の月額を増やすために最も効果的なのは、「繰り下げ受給」。第1号被保険者や任意加入被保険者なら、保険料に月400円を加えて老齢基礎年金を増やせる「付加年金」もあります。

 国民年金は20歳以上60歳未満の加入期間が480カ月で満額受給できますが、過去に未納期間があれば60~65歳の間に「任意加入」をすれば、不足分の老齢基礎年金を補えます。60歳以降も雇用されて働く場合、未納期間分は、「経過的加算」として厚生年金へ上乗せされます。

図表:国民年金と厚生年金の加入状況によって、年金を増やす方法はさまざま 同書より転載 拡大画像表示