「住みたい街たまプラーザ」と「高齢化する多摩ニュータウン」明暗を分けた決定的な違いたまプラーザ駅前 Photo:PIXTA

気になる街を深掘りするシリーズで今回、取り上げるのは「たまプラーザ」と「多摩ニュータウン」だ。どちらも高度経済成長期のベッドタウンとして発展したが、現在、「住みたい街」としてたまプラーザ駅周辺が人気の一方、多摩センター駅周辺を中心とする多摩ニュータウンは高齢化や住宅の老朽化が問題視されている。明暗を分けた違いは何か。識者への取材も踏まえて解説する。(A4studio所属ライター 逢ヶ瀬十吾)

たまプラーザと多摩ニュータウン
同じ住宅街でもなぜ評価が分かれるのか

 東京・多摩地域から横浜市北部にかけて広がる「多摩丘陵」。この地帯では、高度経済成長期に大規模な住宅開発が相次いで進められた。その代表が、多摩田園都市を象徴する「たまプラーザ駅」周辺と、多摩ニュータウンがある「多摩センター駅」周辺である。

 1966年、東急田園都市線のたまプラーザ駅が開業し、住宅開発が進んだ。71年には東京都西部の4つの市にまたがる多摩ニュータウンで第1次入居が始まり、70年代半ば以降は京王線や小田急線が乗り入れる多摩センター駅周辺も発展していった。

 開発から半世紀以上が経った今、たまプラーザ駅周辺は「住みたい街」として高い人気を維持する。一方で、多摩センター駅周辺を中心とする多摩ニュータウンは、高齢化や住宅の老朽化が問題視されている。

 なぜ、同じ多摩丘陵で生まれた住宅街に対して、こうも評価が分かれるのか。

 たまプラーザ駅と多摩センター駅の明暗を分けたものは何か。不動産事業プロデューサーの牧野知弘氏に意見を求めると、「街を育てる仕組みの違い」という、ちょっと意外な答えが返ってきた。