カレッタ汐留 Photo:PIXTA
気になる街を深堀りするシリーズで今回、取り上げるのは「汐留」。大企業のオフィス、高級ホテルなどがある汐留は、六本木ヒルズやお台場と並ぶ「平成を代表する再開発タウン」として知られたが、はたして今は――?「枯れた汐留」と指摘された「カレッタ汐留」や名前負けする「イタリア街」の決定的な弱点を解説しよう。(ライター 前林広樹)
汐留はオワコンなのか?
「カレッタが枯れた」説を検証
1872年(明治5年)に日本初の鉄道が東京~横浜間に開業した際、東京側の起点が「新橋停車場」、のちの汐留駅だ。1914年の東京駅開業後は、貨物列車のターミナルとして日本の経済成長を支えたが、輸送の近代化もあり86年に廃止された。
以後は国鉄清算事業団の空き地となっていたが、90年代になって再開発が本格始動。2000年代には電通や日本テレビ、ANAや資生堂など大企業の本社、コンラッド東京などの高級ホテル、おしゃれなショップやレストランが入居するビルが次々と完成した。汐留は、六本木ヒルズやお台場と並ぶ「平成を代表する再開発タウン」として知られるようになった。
しかし近年、特にコロナ禍の際にはソフトバンクや富士通など企業本社の転出や、テナントの撤退が相次いだことから「ゴーストタウン」とタイトルが付いたYouTube動画が出回った。商業施設「カレッタ汐留」は「枯れた汐留」だと指摘する記事がSNSで拡散された。
汐留は、いわゆるオワコンになってしまったのか?コロナ禍が明け数年が経った今、その状況は改善していないのか。2026年7月に汐留を歩きまわって分かった現状と、なおも残る課題感をお伝えしよう。
新橋駅から妙に遠い…!
行くだけでひと苦労な汐留
汐留エリアの最寄り駅は都営大江戸線、ゆりかもめの汐留駅が最も近い。が、多くの人が実際利用するのは新橋駅だろう。こちらはJR山手線・京浜東北線・横須賀線、東京メトロ銀座線、都営浅草線が通る一大ターミナル駅である。
そこで今回は、新橋駅から汐留エリアに向かって歩いてみた。







