振り回されないための適切な対処法

自己愛が強い人との接し方で最も大切なのは、「ある程度聞き流すこと」です。

相手はすごいアピールをしてきますが、反論せずに適当に相槌を打つのが一番です。冷たくあしらうと「もっとアピールしなければ」とムキになったり、攻撃的になったりすることがあるためおすすめしません。

「はいはい、すごいですね」と過剰にならず、話を広げず、追及せずに聞く姿勢を保ちましょう。あるいは、何か理由をつけてサッとその場を離れるのが最も楽な方法です。相手のアピールを妨害せず、素通りするようなポジショニングを心がけてください。

絶対にやってはいけないのは、相手に反論したり、正論でやり込めようとしたりすることです。

自己愛の強い人を論破したくなる気持ちもわかりますが、性格はそう簡単に変わるものではありません。むしろ攻撃対象にされて、さらに厄介なことになりますので、深く関わらないのが一番です。「あの人、自己愛性だよね」と周囲と言いふらすこともせず、心の中だけで留め、自分を守る術として割り切りましょう。

初期段階の魅力には「警戒」を

自己愛的な人は、他者がいて、称賛してくれたり巻き込まれたりして、初めてその性質が成り立ちます。無人島に一人でいたら何もできないのです。

そのため、最初は周囲を惹きつけるために、非常に魅力的に見えたり、一種のカリスマ性を感じさせたりすることがあります。これも詐欺師などに共通する特徴です。

自分から「私ってすごいでしょ」とアピールしてきたり、相手に「すごいですね」と言わせようとしたりする人には、警戒したほうがいいです。こちらから話を聞いて自然と「すごいな」と尊敬できるのは問題ありませんが、向こうからすごさを押しつけてくる相手を素直に受け入れてしまうと、後々大変な目に遭います。

一定の距離を保つことが不可欠

自己愛性の人は、生い立ちなどが複雑に絡んでおり、本人自身も本当は苦しみを抱えています。しかし、それは周囲の人がどう接するかで簡単に解決する問題ではありませんし、本人が自覚して治そうと思わない限りどうにもなりません。

だからこそ、一定の距離を保つことが不可欠です。フラットに考え、自分の身を守るための対策として「こういう傾向の人もいるんだな」と理解しておくことが大切です。非常にデリケートな問題ではありますが、知識として持っておくことで、人間関係のトラブルを未然に防ぐことができるはずです。