約4000社もある日本の上場企業。毎日大量に発表される決算情報から、株価が急上昇する“お宝銘柄”を忙しい人が見つけ出すのは至難の業です。しかし、実は膨大な決算短信を端からすべて読む必要はありません。限られた時間でも効率よく好業績銘柄をあぶり出す「極意」が存在します。プロが実践する情報収集の“逆引き”ノウハウとは? 資産を大きく増やすための3つのステップを紐解きます。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。
イラスト:ひらのんさ
好決算銘柄をいち早く見つける「3つのステップ」
企業の業績が発表される「決算シーズン」。予想を大きく上回る好決算を発表した企業の株価は、短期間で急上昇しやすく、投資家にとって資産を大きく増やす“絶好のチャンス”です。
しかし、日本の上場企業は約4000社もあります。毎日大量に発表される決算短信を端からすべてチェックするのは、到底現実的ではありません。
そこで、忙しい人でも限られた時間で効率的に好業績の銘柄をあぶり出し、利益を狙う「決算モメンタム投資」の具体的なノウハウをご紹介します。
好業績銘柄をあぶり出す「3つのステップ」
決算発表をきっかけに強い上昇の勢い(モメンタム)がついた銘柄に乗るためには、やみくもに探すのではなく、正しい手順で情報をスクリーニングすることが重要です。
次の3つのステップが前提になります。
【STEP1】 夜間のPTS(私設取引システム)の「株価上昇率ランキング」をチェック
【STEP2】 決算短信やニュースサイトで株価上昇の材料(要因)をチェック
【STEP3】 ザラ場(寄付から大引けまでの取引時間)内の値動きをチェック
――『5年で1億貯める株式投資』より
企業の決算発表は、多くの場合、通常の株式市場が閉まった午後3時半(15時半)以降に行われます。つまり、驚くような好業績が発表されても、すぐには通常の取引所で株を買うことはできません。
そこで鍵となるのが、翌朝まで待つのではなく、その日の夜のうちにいち早く投資家たちの反応を探る「STEP1」の作業です。
夜間の「PTS」をフル活用して翌日の戦略を練る
市場が閉まっている夜間に、どうやって投資家の反応をチェックすればよいのでしょうか? ここで活用すべきなのが「PTS」という仕組みです。
東証の場合、市場が開いている午前中の前場(9時~11時30分)、午後の後場(12時30分~15時30分)でしか、基本的に株式を売買できません。より厳密にいえば、その時間内に売買の注文はできるものの取引が成立せず、約定しないケースもあります。
――『5年で1億貯める株式投資』より
PTSの夜間取引情報をチェックすれば、15時半以降に発表された好決算に対して、市場がどれほどポジティブに反応しているかが「株価上昇率ランキング」としてすぐにわかります。
まずは、このランキング上位に食い込んでいる銘柄をピックアップします。そして、STEP2の作業として「なぜ上がっているのか(大幅な上方修正なのか、増配発表があったのか等)」の理由を調べます。事前に当たりをつけておくことで、翌日のSTEP3、実際の株式市場(ザラ場)がオープンした際の値動きを見極めながら、冷静にエントリーのタイミングを探ることができるのです。
膨大な決算情報をゼロから読み解くのではなく、「すでに夜間取引で買われている銘柄」から逆引きで調べる。これこそが、決算モメンタム投資における最大の時短ノウハウです。この手順を身につければ、忙しい会社員でも効率的に相場の波に乗ることができるでしょう。


