「どん底でも折れない人」に共通する、たった1つの考え方〈風、薫る第103回〉

シマケン、実家に戻ることを決意

 そのシマケンはチュウの店で義姉・絹(金澤美穂)に会っていた。兄の息子・文史朗(二ノ宮陸登)も今日はついて来ている。

 夫はきっともう戻らないだろう。生きているかどうかわからない。

「店も家も全部借金のかたに取られて…。来月には住むところがなくなります」

 義姉はシマケンに実家に戻ってくれないかと頼む。

 子どものいる前でこんな話をしないでほしい、と思って見ていると、文史朗が母親を心配してヘン顔をして笑わせようとする。

 さらに、チュウにもらった蒸麺包を「これ、おいしいよ」と分ける。子どもに辛い話を聞かせるのは、子どもの健気さを見せることが狙いであったようだ。

 これくらいのスパンで、視聴者の疑問を解消してくれると非常にストレスレスでありがたい。

 りんが事務所に戻ると、直美がしどけない様子で座っている。

 遠藤から「お金がなくて体は弱いけど弱い人間じゃないって」言われ「返す言葉がなくて…。なんて言ったらよかったのかなって…」と悩んでいた。

「でも看護はできたんでしょ」

 また、りんの得意な論点ずらし。でも、彼女なりに、発想の転換を図らせようという考えなのだろう。直美はりんに話して気が楽になったようだ。

 別の日、シマケンがりんを訪ねてくる。

「りんさん、僕と一緒に浜松に来てほしい」

 ざわざわざわと風の音。

 さすがに今日はりんエンドだったが、ほぼシマケンエンドみたいなものだった。

 さて。初登場の太田光は朝ドラ初出演にあたり、このようなコメントをしている。

「若い頃『おしん』の泉ピン子さんを見て、いつか朝ドラに出たいと思い、その為に漫才師になりました。ようやく念願が叶って嬉しいです。人間ドックに行く度に、採血が怖くて暴れ回り、看護師さんに迷惑をかけています。感謝しかありません」

 漫才師になったきっかけが朝ドラ? これ、田中裕二のツッコミが必要な気がする。

 そういえば『風、薫る』の原案『明治のナイチンゲール 大関和物語』の作者は田中ひかるさんだった。ひかると光(ひかり)ではあるが、ひとり爆笑問題のよう。

「どん底でも折れない人」に共通する、たった1つの考え方〈風、薫る第103回〉