オンラインゲームには
「やめどき」がない

●深夜にいちばん盛り上がる
 特定の時間に始まる敵との戦いやチーム対抗戦が昼夜逆転を招く。プレイヤーの多い社会人に合わせて深夜帯に開催されることも多い。

●終わりのない「世界」
 期間限定イベントや随時追加されるチャプター(新しい物語・新しい地図など)でゲームの内容が常に変化。プレイヤーを飽きさせない。

●ボイスチャットによる交流
 声で交流できるものが増えている。文章のチャットより仲間との連帯感が強まる一方、誘いの断りにくさ、途中での抜けづらさも強い。

●承認欲求を刺激
 高得点や好プレイに対する仲間からの賞賛はもちろん、ランキング上位者だけがもらえる称号や限定アイテムなどで優越感や自信を得やすい。

●課金せずにいられない
 ゲームを有利に進めるためには課金をしてアイテムを揃える必要が出てくる。「ガチャ」というシステムが一般的。ギャンブル性が高い。

ゲームを「悪者」と
決めつけるのは逆効果

 ここまでゲームがはらんでいる危険性を説明しました。でもゲームを全面的に禁止しようとしたり、ハマっている子どもを「ダメな子だ」と決めつけたりするのはやめてください。それは短絡的かつ逆効果です。

 子どもが寝食を忘れてゲームに熱中していたら親として心配するのは当然。でもそれが、勉強ならどうでしょう。おそらく多くの親は心配せず、むしろ感心するかもしれません。少なくとも「うちの子は勉強依存症ではないか」と精神科に連れていく人はいないのでは。寝食を犠牲にしている状況は変わらないのに、勉強ならOKでゲームならNG。それは、親が世間一般的な価値観にとらわれているからかもしれません。

 ゲームへの「悪い依存」を心配して診察室を訪れる親の言動には、子どもが親の言うことを聞かないことに対するイラ立ちが見え隠れします。心配しつつも、その奥に理想どおりにならない子どもを断罪する気持ちがあるのかもしれません。親といえども、1人の人間をコントロールしようとするのはご法度。子どもも敏感に感じとります。