高齢者の日常生活の「困りごと」をサポート 行政・他企業とも連携し地域の活性化に貢献高齢者向けプランは利用回数によって3つの月額プランを設定。訪問時の様子など、離れて暮らす家族への報告も行う。子育て世帯対象の会員制・単発利用の買い物代行も請け負う

「ねこのて」は、あくまでも高齢者自身のニーズにフォーカスし、「買い物代行を中心に、電球交換、掃除、スマートフォン操作、話し相手など、日常のちょっとした『困った』に際し、利用したいときに利用したい内容でご利用いただける生活支援サービスです」(青木氏)。

コア事業との2本柱で
持続的な成長を目指す

 現在、青木氏を含め2人のスタッフでサービスを推進。医療行為や金銭管理など対応不可なサービス範囲を明確にし、「月額7000円、月1回利用」からの月額サブスク制を基本に、オプションサービスなども柔軟に対応する。

「行政・包括支援センターや自治会、地元スーパーが展開するネットスーパーなどとも連携しながら、仕組み化を進め、まずは、契約世帯数70を目標に、地域に不可欠なサービスとして位置付けられるよう、認知度向上に向けた活動を進めています」と青木氏は言う。

高齢者の日常生活の「困りごと」をサポート 行政・他企業とも連携し地域の活性化に貢献マンホール内のスムーズな排水に欠かせない流路。「インバルブロック」なら、熟練の左官職人でなくとも施工が可能

 事業の性格上、収益確保を急がず、事業のスケールと品質維持の両立を図っていく上での強みが、インバルブロックの製造・販売というコア事業の存在だが、公共事業をメインに、年度末に需要が集中しやすいなど、外部要因に左右されやすい課題もある。こうした季節変動性などを補うもう一つの事業の柱として持続的な成長を目指し、「地域を支えてきた高齢者の方々が、安心して暮らせる環境づくりと、地域の活性化につなげていければと考えています」と前山氏は語る。

 また、多様な業種・業界の地元企業との連携も深め、相続を見据えた不動産の活用など、サポート範囲の拡張および新たな雇用創出も次の目標に見据える。

 日本における少子高齢化は、全国で地域を問わず大きな社会課題だ。西可児地区での同社のチャレンジが、大きな輪となって広がり、地域を支えるインフラの一つとなっていくことに期待したい。

(取材・文/大沢玲子、「しんきん経営情報」2026年9月号掲載、協力/東濃信用金庫

事業内容:インバルブロックの製造・販売、生活支援事業
所在地:岐阜県可児市西帷子1199‐1
電話:0574‐66‐9700
URL:inbalblock.com / nekonote2939.com