悩まない人の「頭の中」では何が起こっているのか? いま英語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、ロシア語、イタリア語など翻訳オファーが殺到している本がある。木下勝寿氏の『「悩まない人」の考え方――1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』だ。本書から「理不尽な要求に振り回されない対処法」をライター柴田賢三氏が報告する。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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裏社会の人よりやっかいな一般人
私は、雑誌記者やフリーライターをしながら、営業を中心にさまざまな職種を経験しているが、この2つの仕事には決定的な違いがある。
記者やライター時代は、ややこしい裏社会の人間なども取材していたので、一般人を相手にする営業職なんか楽勝だろう。最初に転職した頃は、そう考えていた。
取材をするときも、相手には下手に出るのが鉄則。有名人や政治家、怖い人たちを怒らせないよう細心の注意を払い、歯の浮くようなお世辞を散りばめながら信頼関係を築き、いざというときのネタ元にする。
責任追及でアトピーが噴き出るほど悩んだ日々
このやり方は、程度の差こそあれ、基本的にどの仕事でも人間関係を開拓、維持するために不可欠だ。それなら、一般人を相手にしたほうがラクだと思っていたが、営業職が圧倒的に大変だった。
なぜなら彼らは、私や所属する会社にお金を払っているからだ。
よくあるケースが、こちらが必要とする資料などをいくら催促してももらえず、納期ギリギリになってクライアントが逆ギレするパターン。
何度もメールやチャット、電話などでリマインドしていても、「聞いてない」と言い張る。
証拠となるメールなどが残っていても、お構いなし。こちらの責任ばかり追及してくる担当者のまあ多いこと。一時期、こういうケースが続き、アトピーが噴き出るほど悩んだことがある。
恐怖心を払拭する対処法とは?
「北の達人コーポレーション」の社長・木下勝寿氏の著書『悩まない人の考え方――1日1つインストールする一生悩まないスキル30』の中に、こんな一文がある。
――『悩まない人の考え方』より
メディアの取材は、基本的には金銭が絡まない。相手がどんなにヤバい人たちだろうが、いざとなったら対処法はいくらでもある。
思い返せば、記者から転職したばかりの私の場合、お金をいただく以上はすべてを受け入れなければ仕事がなくなるという恐怖心に支配されて悩んでいたのだ。
今のようにコンプライアンスやカスハラなんて言葉もなかった「お客様は神様です」の時代。同じような経験をした人も多いのではないか。
どんな仕事も、相手がお金を払っていても、理不尽な要求は断れる。現代のスタンダードはこちらなのだから、悩む必要はないのである。






