ドナルド・トランプ大統領の政権復帰以来、米国の同盟国は米政府の意図について懸念を抱き続けてきた。今やイランとの決着のつかない戦争が米国の兵器備蓄を消耗させ、米国のハードパワーの限界を露呈させたことで、同盟国は米国の能力についても懸念するようになっている。米国は、もし望めば、まだ同盟国を守れるのか。同盟国および敵対国の当局者が自問しているのは、産業の衰退や、戦略の一貫性の欠如、政治の機能不全により、米国が欧州・中東・アジアにおける複数の紛争で決定的な軍事力を発揮できないほどに弱体化したかどうかだ。この懸念はワシントンの多くの関係者も共有している。「抑止力について考えるとき、それは能力と信頼性の問題だ」。米シンクタンク「大西洋評議会」の上級研究員で、第1次トランプ政権下で国防総省に勤務したマシュー・クローニグ氏はこう述べた。「かつての問いは信頼性――米国は本当にやるのか――だった。しかし能力も重要な要素だ。米国がどれほど弾薬を消耗しているかという報道を踏まえれば、米国は数カ月前や数年前よりも現在の能力が低下していると敵対国が想定するのは理にかなっている」
米国は今も世界秩序を守れるのか
イラン戦争で迎撃ミサイルの備蓄が枯渇する中、同盟国は多正面作戦を遂行する米国の能力に疑念を深めている
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