「50歳を過ぎたら、これからの人生をどう生きればいいのか」。仕事では責任が増え、子育てや親のことなど、さまざまな役割を背負ってきた人ほど、自分自身のことは後回しになりがちだ。しかし、人生100年時代と言われる今、50歳は「残りの人生」を考える年齢ではなく、これからの時間の使い方を考え直す大きな節目でもある。では、令和の「50歳」が、これからの人生のためにすべきこととは何なのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

令和の「50歳」がすべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

人生100年時代にすべきこと

「子どもが手を離れ、少し時間に余裕が出てきた」
「仕事では、これまでのように無理がきかなくなってきた」
「この先も同じ働き方、同じ毎日でいいのだろうか」

50歳を迎える頃、そんな思いを抱く人は少なくない。

かつては、会社で定年まで働き、引退後に自分の時間を楽しむ生き方が一つのモデルだった。
しかし令和の今は、働き方も家族の形も大きく変わり、人生100年時代とも言われる。

50歳は、人生の終盤ではない。むしろ、これからの時間をどう使うかで、その後の毎日の満足度が大きく変わる時期である。
ところが、仕事、親の介護、子どものことなどに追われていると、自分自身について考える時間は後回しになりやすい。

「今は忙しいから」
「落ち着いたら考えよう」

そうしているうちに、気づけば数年が過ぎてしまう。

もちろん、今の生活を急にすべて変える必要はない。
ただ、これまで周囲の期待や役割を優先してきたのなら、一度立ち止まり、自分がこれから何を大切にしたいのかを確かめる時間は必要だ。

「人生最高の瞬間」はこれから訪れる

そのヒントになるのが、次の考え方である。

 しかし、そのようなあきらめを持つことが第一歩だとしたら、次のステップは、できる範囲で自分なりの選択をしていくことだ。私の場合は、人生に「有意義な時間」を増やし、もっと多くの思い出が欲しかった。

自分の人生という映画のハイライトシーンを、『ワイルド・スピード』シリーズ全作を合わせたよりも長くしたかった(もちろん、それを実現しようとするのは気が遠くなるほど大変なことだけれど)。同時に、日常の平凡な時間や瞬間をもっと大切にしたかった。
 これらは達成可能な目標だ。「これまでの人生は、やりたかったのにできなかったことだらけだった。失敗もたくさんしたし、チャンスも山ほど逃した」と考える代わりに、「過去があるから今の自分がある。人生最高の瞬間は、これから訪れるはずだ」と考えたい。
 あなたにも、ぜひそのような視点を持ってほしい。あなたも私と同じように、まだまだこれからたくさんのことができるはずだ。人類史上、現代ほど人々が多くの選択肢を手にしている時代はない。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

長期的な目標、かなえたいこと、これから会いたい人。
あるいは、もう無理をして続けなくていいこと。

こうしたことを考える時間を持つと、日々の予定の入れ方も変わってくる。
毎日をただ忙しく過ごすのではなく、自分が納得できる方向へ少しずつ時間を使えるようになるからだ。

令和の50歳に必要なのは、若い頃と同じように頑張り続けることではない。
残された時間を怖がるのでもなく、何となくやり過ごすのでもなく、これからの人生を自分で選び直すことだ

まずは今週、1時間だけでも予定を入れずに確保してみよう。
「これから、どんな毎日を送りたいのか」を考えることが、人生後半を変える最初の一歩になる。