「考えたくない」「面倒だから、また今度」。そんなふうに、気が重いことを後回しにしてしまうことは誰にでもある。その場では少し楽になれるため、「今は考えないほうがいい」と思うかもしれない。しかし、その習慣がかえって心の負担を増やし、人生を苦しくしてしまうことがある。では、「人生が苦しくなる人」が無意識に繰り返しているNG習慣とは何なのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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やらなければいけないことにどう向き合うか?
「返信しなければならないメールがある」
「見直したい契約やお金のことがある」
「本当は、もう終わらせたほうがいい関係がある」
気になっているのに、考えるだけで気が重くなり、つい後回しにしてしまうことはないだろうか。
嫌なことから目をそらせば、その瞬間だけは楽になったように感じる。
動画を見る。別の仕事で予定を埋める。「今は忙しいから」と理由をつける。
しかし、先延ばしにした問題は、なくなったわけではない。
締め切りが近づき、状況が悪くなり、やがては「もっと早く向き合えばよかった」という後悔に変わってしまう。
人生を苦しくしやすいのは、いやなことを避け続けることだ。
もちろん、すべてを一度に解決する必要はない。
ただ、避けていることをそのままにせず、小さくても向き合う行動を始めることが大切である。
「避ける」行動を減らす
そのヒントになるのが、次の考え方だ。
嫌なことを避けてばかりいることには、高い心理的コストが伴う。避けることによって感じられる束の間の「安堵感」のツケは、後で回ってくる。一時的には回避できても、たいていはすぐにまた似たような問題が降りかかってくるからだ。
回避は、心身ともに大きく消耗する。
回避していることについて積極的に考えていなくても、それはたいてい心の奥にひっかかっている。「私はこのことについて考えていない」と思っていても、実際にはそれについて考え続けてしまっている。
嫌なことを避けてばかりいると、今この瞬間に起きていることをありのままに受け止めにくくなる。また、将来について明確に考える力が奪われてしまう。問題への対処がますます難しくなる。少なくとも、問題を正しく認識しづらくなる。
では、どうすればいいのか?
すっきりとした気持ちになるために、「『嫌だけどやるべきこと』に向き合う行動を増やし、避ける行動を減らす」という考えを持つことから始めてみよう。
嫌なことに向き合うとき、最初から完璧に片づけようとしなくていい。
返信が必要なメールなら、まずは開いてみる。
お金の問題なら、請求書や口座の残高を確認する。
人間関係なら、すぐに結論を出すのではなく、自分が何に苦しんでいるのかを書き出してみる。
小さな行動でも、問題を「ただ怖いもの」から、「対処できるもの」へと変えてくれる。
避けていたことに一つ向き合えたとき、心のなかにあった重荷は少し軽くなる。
先延ばしにしていた時間を終わらせ、自分で人生を前に進めるために、今日できる小さな一歩から始めてみよう。






